出ると予告されてから3年、2年たったあたりからもうあきらめていたのですが突然出てしまいました「神狩り2」です。
熱心な山田正紀読者ではないのですが、あの「神狩り」の続編が出たとなるとSF者としての血がさわぎます。
で、読み終えました。
まぁ期待値が高くなりすぎたってやつでしょうか。
いや、そらもう生頼範義の表紙がかっこいい、あとがきもかっこいい、初っぱなからかっこよく始まるし、全編かっこいいんです。
でもなんか、かっこいいシーンだけってかんじで、物語がすっぽり抜け落ちているんです。
神の正体が見え始めた後半はしびれたのですが、その後が駄目でした。
もちろん、そんなものを期待するほうがおかしいといえばそれまでなんですが、「13の関係代名詞に2つの論理記号」とか「想像できないものを想像する」って言葉にしびれた身としては、もっとすごい物語を期待してしまいます。
なんというか、前作のラストで登場した火星の話に関してはまったく触れられていないし、前作の主人公は抜け殻となった敗残者として描かれているしで前作の後を継ぐつもりが全くないスタンスで書かれたような気がします。
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