「ギブソン」読了。このサイトも「ギブソン」で検索してくる人が結構いますが、「ゲッベルスの贈り物」がおもしろかった人なら、いいから読め。
「ゲッベルスの贈り物」「六色金神殺人事件」と読んできた身であれば「ギブソン」もどういう傾向の話なのかは、だいたい想像がつく。何も考えずに読んで、最後に「ああ、そうきたか」と気持ちよく騙されるのがこの本の正しい読み方でしょう。
相変わらず登場人物は薄っぺらで、なにが起こっているのがよくわからず、話の終盤まで次々と新しい人物が出まくるし、そんな馬鹿な、というような話でもあるのだけれども、伏線がきっちり、そしてあからさまに張られているので気持ちよく騙されたという気持ちになります。
こういう本が一年に一冊読めるといいのですが、次の新作も4年後でしょうか。
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ギブソン
藤岡 真
ギブソン
「ギブソン」
藤岡真・著
東京創元社・出版
『部長の謎の失踪を追え』
CM製作会社のサラリーマンが、休日の早朝に敬愛する
上司の部長宅にゴルフのお迎えに向かいます。
すると、部長がいなくて、その後失踪。
さてさ