「風の白猿神(ハヌマーン)」 滝川 羊
ファンタジア長編小説大賞という賞があります。過去17回行われたのですが、大賞が出たのは3回だけ。めったに大賞を出さない賞で有名でもあります。「風の白猿神」はその3回の中の一つです。大賞を取っただけあって評判がいいので、たまたま書店で見つけたこともあり読んでみました。
確かにおもしろかった。10年前ならば…
内容は作者があとがきで書いているように、ラピュタとガンダムを合わせたようなものなので、期待していたほどではありませんでした。風化しているように見えても仕方ありません。
物語が完結していないとは聞いていましたが、ここまで中途半端な状態で終わっているとは思っても見ませんでした。なにしろ登場人物の一人が最後で、「謎は何一つ解決していない」と喋っているぐらいです。そしてこの本の続きはいまだに出ていません。というか作者はこの本以外、沈黙を守ったまま何も書いていません。
最後に奥付を見てびっくりしました。第三版とはいえ、1995年11月の出版。新刊書店で10年前に発行された本が買えるとは。
コメント
ハヌマーンのキーワードでまず思い出すのがこんなん(http://blog.livedoor.jp/textsite/archives/17779017.html#texttop)ですいません。
これを念頭に置いて読んでみると、もしかしたらもうちょっとおもしろく読めるかもしれません・・・
それにしても、95年発行の本・・・本当によく置いてありましたねー
>lazyさん
これはなんとも強烈なウルトラマンですね。
子供の時に見たらトラウマになりそうな感じです。
円谷プロがよく許したというかなんというか…
ウルトラマンの黒歴史を見させてもらいました。