田代 裕彦
声に出して読みたい日本語と言うわけではありませんが、地の文体が講談調というテンポのよい語り口が独特のこのシリーズもこれで四冊目となりました。
今回のお話は関東大震災のさなかに起こった殺人事件の謎。骸惚先生は最初と最後しか登場しません。といっても今までも最後に謎解きをするのがこの人の役目でしたから、最後にしか登場しなくても別に問題ないのですが…
震災の中で起こる殺人事件というと谺健二の「未明の悪夢」を思い出しますが、雰囲気はぜんぜん違います。
このシリーズ、本格ミステリというよりも、大正浪漫・ミステリ風味という感覚で読んでいるので、今回も楽しめました。
とはいえど、避難場所となった空き地を、「閉じた空間」とみなす論理など、なかなかあなどれない部分もあって、いつか、力をいれた本格ミステリを書いてもらいたいものだなぁと思っていたりもします。
某作品を彷彿させるような最後のうっちゃり部分は、おおかた予想はついたものの、なかなかやるなぁと思わず笑みがこぼれそうになりました。
今回のお話は関東大震災のさなかに起こった殺人事件の謎。骸惚先生は最初と最後しか登場しません。といっても今までも最後に謎解きをするのがこの人の役目でしたから、最後にしか登場しなくても別に問題ないのですが…
震災の中で起こる殺人事件というと谺健二の「未明の悪夢」を思い出しますが、雰囲気はぜんぜん違います。
このシリーズ、本格ミステリというよりも、大正浪漫・ミステリ風味という感覚で読んでいるので、今回も楽しめました。
とはいえど、避難場所となった空き地を、「閉じた空間」とみなす論理など、なかなかあなどれない部分もあって、いつか、力をいれた本格ミステリを書いてもらいたいものだなぁと思っていたりもします。
某作品を彷彿させるような最後のうっちゃり部分は、おおかた予想はついたものの、なかなかやるなぁと思わず笑みがこぼれそうになりました。
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