嶋田 洋一 / McAuley Paul J.
ポール・J・マコーリイと聞くと最近の作家のように思ってしまうのだけれども、デビュー作でもあるこの作品、1988年に書かれたものだから結構古い。
翻訳がほとんどされていないのはやはり「フェアリイ・ランド」が今ひとつだったせいなのだろうか、っていっても「フェアリイ・ランド」は積読のままで読んでいないのでつまらなかったのかどうかは分かりませんが。
「4000億の星の群れ」と、タイトルは良いのですが、実際に読んでみるとどうにもこうにも読みづらいのです。まぁデビュー作だってことを差し引けば良いのですが、何が起こっているのかが唐突に描かれる為に、読むペースが乱されてしまいます。
惑星改造を受けた星に住む生物が、敵対している異星人の退化した姿ではないかということで調査することになった。というのがおおよその筋なのですが、異生物との接触をせずにあくまで観察に徹するスタンスのために何となく地味な展開。途中でサバイバルシーンがあるものの無理矢理話を進める為に用意されたような感じであります。最後もやはり唐突、設定上やむを得ない事ではありますが、デウス・エクス・マキナが現れて謎を説明して終わりという状態。
再読すれば、もう少し印象は良くなるかも知れませんが、期待した程ではなかったのが残念です。
と苦言を書いたけれど、次が出れば買ってしまうのがSFに魂を売り渡した者の悲しい性です。
翻訳がほとんどされていないのはやはり「フェアリイ・ランド」が今ひとつだったせいなのだろうか、っていっても「フェアリイ・ランド」は積読のままで読んでいないのでつまらなかったのかどうかは分かりませんが。
「4000億の星の群れ」と、タイトルは良いのですが、実際に読んでみるとどうにもこうにも読みづらいのです。まぁデビュー作だってことを差し引けば良いのですが、何が起こっているのかが唐突に描かれる為に、読むペースが乱されてしまいます。
惑星改造を受けた星に住む生物が、敵対している異星人の退化した姿ではないかということで調査することになった。というのがおおよその筋なのですが、異生物との接触をせずにあくまで観察に徹するスタンスのために何となく地味な展開。途中でサバイバルシーンがあるものの無理矢理話を進める為に用意されたような感じであります。最後もやはり唐突、設定上やむを得ない事ではありますが、デウス・エクス・マキナが現れて謎を説明して終わりという状態。
再読すれば、もう少し印象は良くなるかも知れませんが、期待した程ではなかったのが残念です。
と苦言を書いたけれど、次が出れば買ってしまうのがSFに魂を売り渡した者の悲しい性です。
コメント