ジョージ・R.R.マーティン著 / 安田 均訳 / 風見 潤訳
「タフの方舟」が出たとき、「サンドキングズ」も復刊してくれないかなぁと思ったのですが、そう思った人が多かったのかどうかわからないけれども、ハヤカワ名作セレクションとして復刊してくれました。
もっとも、「サンドキングズ」のオビ裏、12月予定の下に「以下続刊」などと書かれていて、この「ハヤカワ名作セレクション」って、60周年記念の一環で、今年限りじゃなかったのかと思ったわけで、このまま来年も続けてくれそうなこの雰囲気はうれしい反面、縮小再生産に過ぎない状況でもあるので先行き不安にもなったりします。
それはともかく、ようやく読むことの出来た「サンドキングズ」確かに評判どおりの話でした。飼い主を神として崇拝する生物ってところが素晴らしい。しかし、一番気に入ったのは「ファスト・フレンド」。
<暗黒体>と合体すると運が良ければファスト・フレンドとなることが出来る、しかし失敗する可能性はかなり高い。恋人の方は成功したけれども、自分の直前の人間が失敗して肉塊となり果ててしまったことから、主人公は怖じ気づいてしまって合体をあきらめてしまう。合体はあきらめてしまったけれども、恋人の方はあきらめきれない男の情けなさっぷりが涙を誘います。
しかし、そんなことを言っても誰でもヒーローや人生の成功者になれるわけでもないわけで、そんな主人公の気持ちがよくわかってしまうところが、いっそう切なくさせます。
そういえばヴァーリィの「ブルーシャンペン」も似たような結末の話だなぁ。
もっとも、「サンドキングズ」のオビ裏、12月予定の下に「以下続刊」などと書かれていて、この「ハヤカワ名作セレクション」って、60周年記念の一環で、今年限りじゃなかったのかと思ったわけで、このまま来年も続けてくれそうなこの雰囲気はうれしい反面、縮小再生産に過ぎない状況でもあるので先行き不安にもなったりします。
それはともかく、ようやく読むことの出来た「サンドキングズ」確かに評判どおりの話でした。飼い主を神として崇拝する生物ってところが素晴らしい。しかし、一番気に入ったのは「ファスト・フレンド」。
<暗黒体>と合体すると運が良ければファスト・フレンドとなることが出来る、しかし失敗する可能性はかなり高い。恋人の方は成功したけれども、自分の直前の人間が失敗して肉塊となり果ててしまったことから、主人公は怖じ気づいてしまって合体をあきらめてしまう。合体はあきらめてしまったけれども、恋人の方はあきらめきれない男の情けなさっぷりが涙を誘います。
しかし、そんなことを言っても誰でもヒーローや人生の成功者になれるわけでもないわけで、そんな主人公の気持ちがよくわかってしまうところが、いっそう切なくさせます。
そういえばヴァーリィの「ブルーシャンペン」も似たような結末の話だなぁ。
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