わたしは「Only One」という言葉が嫌いだ。
「Only One になろう」などという言葉を聞くとむしずが走ってくる。だれだって生まれた瞬間から「Only One」なのだから何を当たり前のことを言っているのだろうと言いたくもなる。
さらに言えば「特別な Only One になろう」など言う人間は信用できない。「特別な Only One」なんて「Number One」の言い換えに過ぎないからだ。一番になれと言っているのと等しい。
どうせなら「Only One」より「One and Only」の方がいい。最初に One が来る分、偽善性があまり感じられないからだ。どことなく孤高な雰囲気も漂ってくる。
そういうわけで三回に分けて三人の「One and Only」としか言いようのない漫画家について書いてみようと思う。
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