あすなひろし著
あすなひろしという漫画家をご存じでしょうか。
1941年1月20日生まれ、2001年3月22日逝去。
かつて、少年チャンピオンが全盛を誇っていた時代がありました。その全盛期にあすなひろしは「青い空を白い雲がかけてった」という漫画を連載していたのです。編集部の意向で別の連載をはじめることになったために物語としては未完のままとなってしまいました。
その絵は、非常に緻密で、どこにも隙のない完成された絵。その線はシャープでハッとするくらい鮮やかな絵です。そして要所要所で登場人物の等身を大胆に変化させます。コミカルなシーンで等身を下げて描く様は、同じ漫画家のたがみよしひさの前身ともいえます。おそらくたがみよしひさはあすなひろしの影響を受けていたのではないかと思われます。
決して悲しい話ではないのにどこか悲しさが漂っている。これを糸井重里は「真っ昼間の悲しさ」と言い表しました。お見事としか言いようがない表現です。さすが糸井重里だと思いました。登場人物の、どこか、ここではないどこかを求めるかのようなまなざしの一コマがこの悲しさなのだと思います。
時間の止まった一コマ、その一コマがあるからこそ、あすなひろしの漫画を読むたびに、あすなひろしの描いた時代に生きていたという実感を得ることができるのであります。
1941年1月20日生まれ、2001年3月22日逝去。
かつて、少年チャンピオンが全盛を誇っていた時代がありました。その全盛期にあすなひろしは「青い空を白い雲がかけてった」という漫画を連載していたのです。編集部の意向で別の連載をはじめることになったために物語としては未完のままとなってしまいました。
その絵は、非常に緻密で、どこにも隙のない完成された絵。その線はシャープでハッとするくらい鮮やかな絵です。そして要所要所で登場人物の等身を大胆に変化させます。コミカルなシーンで等身を下げて描く様は、同じ漫画家のたがみよしひさの前身ともいえます。おそらくたがみよしひさはあすなひろしの影響を受けていたのではないかと思われます。
決して悲しい話ではないのにどこか悲しさが漂っている。これを糸井重里は「真っ昼間の悲しさ」と言い表しました。お見事としか言いようがない表現です。さすが糸井重里だと思いました。登場人物の、どこか、ここではないどこかを求めるかのようなまなざしの一コマがこの悲しさなのだと思います。
時間の止まった一コマ、その一コマがあるからこそ、あすなひろしの漫画を読むたびに、あすなひろしの描いた時代に生きていたという実感を得ることができるのであります。
コメント
「青い空を、白い雲がかけてった」、わたしが小学生のの頃読んだ憶えがあります。
他にも「ブラックジャック」『ドカベン』「しまっていこうぜ!」「マカロニほうれん荘」「らんぽう」とかありました。
年がバレますね。わたしも近いうちに『四十郎』です。
ああ、そうですね、私も「マカロニほうれん荘」や「らんぽう」なんかは大好きでしたよ。
当時はチャンピオンが全盛をほこっていましたからね。