来月の気になる本 2006/01

「エンドゲーム 常野物語」 恩田陸 集英社
「戻り川心中」 連城三紀彦 光文社文庫
「江戸川乱歩全集(28)探偵小説四十年(上)」 江戸川乱歩 光文社文庫
「ライトノベル☆めった斬り!(2)」 大森望・三村美衣編 太田出版
「サム・ホーソーンの事件簿IV」 エドワード・D・ホック 創元推理文庫
「アムネジア」 稲生平太郎 角川書店
「荒野の恋(2)」 桜庭一樹 ファミ通文庫
「レキオス」 池上永一 角川文庫
「撓田村事件」 小川勝己 新潮文庫
「ラジウム怪盗団現る!/小惑星要塞を粉砕せよ!」 エドモンド・ハミルトン 創元SF文庫
「ウは宇宙船のウ【新版】」 レイ・ブラッドベリ 創元SF文庫
「フェアリイ・ランド」 ポール・J・マコーリイ ハヤカワ文庫SF
「高い砦」 デズモンド・バグリイ ハヤカワ文庫NV
「地球帝国秘密諜報員」 ポール・アンダースン ハヤカワ文庫SF
「楽園の泉」 アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫SF
「緋友禅旗師・冬狐堂」 北森 鴻 文春文庫
「二〇〇二年のスロウ・ボート」 古川日出男 文春文庫
「タンノイのエジンバラ」 長嶋 有 文春文庫
「レスキューウイングス」 小川一水 MF文庫J
『光の帝国』の中ではひときわ異彩を放っていた「オセロゲーム」の続編がいよいよ登場です。
登場といえば、稲生平太郎の「アムネジア」。ホラーやオカルトは嫌いなのですが、これは別格。
なかなか文庫化されないと思っていた池上永一の「レキオス」は角川から出ます。「シャングリ・ラ」つながりとなったのでしょうか。大幅加筆されていたらうれしいのだけれどもそんなことはないか。
「キャプテン・フューチャー全集」は隔月刊のはずだったけれども順調に遅れて来月。今回で長編は全て出そろうことになります。
「ウは宇宙船のウ【新版】」はやはり「雷のとどろくような声」の映画化に合わせてのようだけれども、果たして映画の出来は如何に。
出来は如何にといえば「地球帝国秘密諜報員」は50年代のスペースオペラらしいけれども、果たして面白いのかどうか。
「4000億の星の群れ」でちょっと心配したのだけれども「フェアリイ・ランド」は文庫化されるもよう。しかし…。
早川書房の名作コレクションは来年も続くようで、バグリイの「高い砦」とクラークの「楽園の泉」。「楽園の泉」よりも「地球帝国」のほうがありがたかったのですが、まあ仕方ありません。
しかし「高い砦」が絶版だったとは…。あの名セリフ、

われわれはまだ生きている……血が男の中に流れている限り、不可能ということはないんだよ。

思い出すたびにしびれます。「高い砦」は冒険小説の大傑作。
「二〇〇二年のスロウ・ボート」ってのは「中国行きのスロウ・ボートRMX」のことなんだろうか。

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