吉田 篤弘著
クラフト・エヴィング商會の一人、吉田篤弘の手による物語。
クラフト・エヴィング商會の世界が好きな人であれば、この本もきっと気に入ることでしょう。
垂れ幕から腕だけ出して見せ物をする手品師。オレンジに電灯の光を反射させて本を読む果物屋の青年。研究用の机と仕事用の机と二つそろいの机を使う主人公。
万歩計の事を「二重空間移動装置」なんて言ってしまうのを見ると、どことなくブラッドベリの「たんぽぽのお酒」に登場したタイムマシンを彷彿させます。歩いた数だけどこへでもいけるのです。
盛り上がりも落ちもなく、淡々と物語は進んでいきます。ページあたりの文字の数も、ページ数も少ないけれど、ゆっくりと読みたくなる本です。
「傷は、そこに人が生きてきた証しですから。」という古道具屋さん。
当たり前のことだけれどもはっとさせられる言葉です。
もっとも、古道具屋さんが言うから説得力のある言葉になるわけで、新品を売っている人間がそんなことを言っても説得力などありませんが、いつか年を取ったときに愛着のある品物についた傷を見ながらそんなセリフを言ってみたいものです。
クラフト・エヴィング商會の世界が好きな人であれば、この本もきっと気に入ることでしょう。
垂れ幕から腕だけ出して見せ物をする手品師。オレンジに電灯の光を反射させて本を読む果物屋の青年。研究用の机と仕事用の机と二つそろいの机を使う主人公。
万歩計の事を「二重空間移動装置」なんて言ってしまうのを見ると、どことなくブラッドベリの「たんぽぽのお酒」に登場したタイムマシンを彷彿させます。歩いた数だけどこへでもいけるのです。
盛り上がりも落ちもなく、淡々と物語は進んでいきます。ページあたりの文字の数も、ページ数も少ないけれど、ゆっくりと読みたくなる本です。
「傷は、そこに人が生きてきた証しですから。」という古道具屋さん。
当たり前のことだけれどもはっとさせられる言葉です。
もっとも、古道具屋さんが言うから説得力のある言葉になるわけで、新品を売っている人間がそんなことを言っても説得力などありませんが、いつか年を取ったときに愛着のある品物についた傷を見ながらそんなセリフを言ってみたいものです。
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