あさの あつこ〔著〕
カラフル文庫から出ていたのに、同じ出版社の新しく発刊されたピュアフル文庫から再登場しました。
巻末に重松清との対談が付いていたりするところを見ると、カラフル文庫の対象年齢よりも上の年齢層をねらっているのがよくわかるというか、同じ作者の「バッテリー」が角川文庫でヒットしたからでしょう。
もっとも読み手としてはそんなことはどうでもいいことなんですが、カラフル文庫よりは買いやすくなっているのでありがたかったりもします。
対談で重松清が指摘しているように、あさのあつこの描く少年というのは理想像としての少年であって、それゆえに読んでいて心地よい部分があるのだけれども、理想の位置づけがやはりうまいなあと思うのですよ。悩み迷いながらも立ち位置がブレずに、物語の中を確実に前進していく安心感があるとでもいいましょうか。
惜しむらくは、主題の一つである「お笑い」の部分があまり面白くない点です。作中で主人公達に「面白くなかった」と言わせて予防線を張っているくらいなのですが、そこまで望むのは贅沢なのかもしれません。
巻末に重松清との対談が付いていたりするところを見ると、カラフル文庫の対象年齢よりも上の年齢層をねらっているのがよくわかるというか、同じ作者の「バッテリー」が角川文庫でヒットしたからでしょう。
もっとも読み手としてはそんなことはどうでもいいことなんですが、カラフル文庫よりは買いやすくなっているのでありがたかったりもします。
対談で重松清が指摘しているように、あさのあつこの描く少年というのは理想像としての少年であって、それゆえに読んでいて心地よい部分があるのだけれども、理想の位置づけがやはりうまいなあと思うのですよ。悩み迷いながらも立ち位置がブレずに、物語の中を確実に前進していく安心感があるとでもいいましょうか。
惜しむらくは、主題の一つである「お笑い」の部分があまり面白くない点です。作中で主人公達に「面白くなかった」と言わせて予防線を張っているくらいなのですが、そこまで望むのは贅沢なのかもしれません。
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