永嶋 恵美著
青春ミステリということだったのでそのつもりで読んでいたら、時折はさまれる別視点からの物語がなんだか不穏な動きを予兆させてくれます、それに合わせて本編のほうも何だか嫌な方向へと進んでいくじゃありませんか。
いや別にこれは話がつまらなくなっていったというわけじゃなくって、青春ミステリという言葉から想像する方向性の謎に向かってまっしぐらな物語だと思っていたらそんな方向には向かっていかなかったというだけで、じゃあ青春ミステリという言葉から想像する方向性の謎ってなんなんだよと言われると、米澤穂信の「クドリャフカの順番」みたいな話を想像していたわけです。
要するに明るく楽しいミステリだと勝手に思いこんでいたのです。
前途明るい結末向けて導いてくれると思っていたら、前途暗い暗黒面を見せつけられる結末へと導いてくれてしまったから大変です。いや実際は別にそれほど大変でもないのですが。
真相そのものが嫌な話だったというだけで、それ以外は明るく楽しいし、結末もさわやか。この登場人物達での続編を希望したくなるような話です。
東京創元社のミステリ・フロンティアシリーズは私にとって当たりが多いシリーズです。全て読んでいるわけではありませんが、読んだ本だけにかぎって言えば不満だったものは一冊もありません。今回も初めての作家だったのですが、はずれませんでした。
いや別にこれは話がつまらなくなっていったというわけじゃなくって、青春ミステリという言葉から想像する方向性の謎に向かってまっしぐらな物語だと思っていたらそんな方向には向かっていかなかったというだけで、じゃあ青春ミステリという言葉から想像する方向性の謎ってなんなんだよと言われると、米澤穂信の「クドリャフカの順番」みたいな話を想像していたわけです。
要するに明るく楽しいミステリだと勝手に思いこんでいたのです。
前途明るい結末向けて導いてくれると思っていたら、前途暗い暗黒面を見せつけられる結末へと導いてくれてしまったから大変です。いや実際は別にそれほど大変でもないのですが。
真相そのものが嫌な話だったというだけで、それ以外は明るく楽しいし、結末もさわやか。この登場人物達での続編を希望したくなるような話です。
東京創元社のミステリ・フロンティアシリーズは私にとって当たりが多いシリーズです。全て読んでいるわけではありませんが、読んだ本だけにかぎって言えば不満だったものは一冊もありません。今回も初めての作家だったのですが、はずれませんでした。
コメント
1週間のしごと 永嶋恵美
~本日の取得物、人間の子供ひとり土曜に渋谷にでかけ、見知らぬ子供を連れてきた。~
はじめまして
TBさせていただきました。
年末に読みました。
途中で犯人わかっちゃうけど。
はずれじゃないですよね~♪
amukさん、はじめまして。
本格ミステリではないので、途中から真相が判りはじめてくるのですが、主人公達三人の掛け合いが面白かったですね。
(書評)一週間のしごと
著者:永嶋恵美 普通の高校生である菜加は、街中で母親に置いてけぼりにされた子供を