都筑 道夫著 / 日下 三蔵編
とうとう都筑道夫少年小説コレクションも最終巻となりました。一巻の時から気づいていたのですが、都筑道夫ってローマ字で書くとTuzuki Michioとなるんですね。ずっと「つづきみちお」だから、Tuduki Michioだと思っていました。「ず」も「づ」も「zu」となるとはこの年まで知りませんでした。
パソコンでローマ字変換するときは「du」と打たなければ変換できないので、そう思い続けていたのですが、何でも鵜呑みにしてしまうのは良くないことです。
六巻目は正直な話、それほど期待してはいなかったのですが、表題作の「拳銃天使」はけっこう面白く、しっかりとアタックアンドカウンターアタックの物語となっていて、黒幕の意外な正体とか松葉杖に仕込まれたライフルなどと「なめくじに聞いて見ろ」が好きな人ならば楽しめるお話。今から四十年以上も昔のこととはいえ、会話主体で地の文は五行以内にしなければいけないなどと、ライトノベルにおいても摘要できそうな制約の上で書いたというのはなかなか興味深い話です。
意外に気に入ったのが「黒いおじさん」シリーズ。シリーズといっても二作しかないけれども、事件を解決しながらもちゃっかりと金品を少しだけ盗んで消え去っていく正体不明の黒いおじさん。なかなか良いですよ。
それとはうって変わって後味の悪い話が「青ざめた道化師」。事の真相はなかなか悲惨で真実を知った主人公の最後のつぶやきはなかなかのもの。
パソコンでローマ字変換するときは「du」と打たなければ変換できないので、そう思い続けていたのですが、何でも鵜呑みにしてしまうのは良くないことです。
六巻目は正直な話、それほど期待してはいなかったのですが、表題作の「拳銃天使」はけっこう面白く、しっかりとアタックアンドカウンターアタックの物語となっていて、黒幕の意外な正体とか松葉杖に仕込まれたライフルなどと「なめくじに聞いて見ろ」が好きな人ならば楽しめるお話。今から四十年以上も昔のこととはいえ、会話主体で地の文は五行以内にしなければいけないなどと、ライトノベルにおいても摘要できそうな制約の上で書いたというのはなかなか興味深い話です。
意外に気に入ったのが「黒いおじさん」シリーズ。シリーズといっても二作しかないけれども、事件を解決しながらもちゃっかりと金品を少しだけ盗んで消え去っていく正体不明の黒いおじさん。なかなか良いですよ。
それとはうって変わって後味の悪い話が「青ざめた道化師」。事の真相はなかなか悲惨で真実を知った主人公の最後のつぶやきはなかなかのもの。
コメント