エドモンド・ハミルトン著 / 〔中村 融ほか訳〕 / 中村 融編
かつて都筑道夫が、どんな斬新なトリックを考えついたとしても大抵は過去の誰かが既に考えていて、前例があるものだというようなことを言っていたのだけれども、表題作にもなっている「眠れる人の島」を読んで、このネタはこんなにも昔にハミルトンが書いていたのかと思い知らされました。
今から六十年以上も昔に書かれたものばかりなので、プロットそのものは平坦というかオーソドックスで物足りない部分もあるのだけれども、幻想怪奇短編集ということなのでこちらもひねりのきいた話を期待していたわけでもなく、純粋に楽しんで読んだりもしました。
気に入ったのは表題作と「神々の黄昏」と「生命の泉」。「神々の黄昏」はどんな展開になるかと思って読んでいたらそんな展開にもっていきましたか。最後で豪快なまでの虚無感にとらわれてしまう話でした。「生命の泉」は不老不死の水を求めての秘境冒険物なんだけれども、主人公達をキャプテン・フューチャーに置き換えてもそのまま通用しそうな話。しかし単純なハッピーエンドにはせずに独特の余韻を残す終わり方にしているところはハミルトンらしいといえばらしいです。
今から六十年以上も昔に書かれたものばかりなので、プロットそのものは平坦というかオーソドックスで物足りない部分もあるのだけれども、幻想怪奇短編集ということなのでこちらもひねりのきいた話を期待していたわけでもなく、純粋に楽しんで読んだりもしました。
気に入ったのは表題作と「神々の黄昏」と「生命の泉」。「神々の黄昏」はどんな展開になるかと思って読んでいたらそんな展開にもっていきましたか。最後で豪快なまでの虚無感にとらわれてしまう話でした。「生命の泉」は不老不死の水を求めての秘境冒険物なんだけれども、主人公達をキャプテン・フューチャーに置き換えてもそのまま通用しそうな話。しかし単純なハッピーエンドにはせずに独特の余韻を残す終わり方にしているところはハミルトンらしいといえばらしいです。
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