恩田 陸著
「蒲公英草紙」が過去の話だったのに対して、今回は直接の続編。それも「光の帝国」の中でも一番の謎とサスペンスに満ちた話たっだ「オセロゲーム」のその後の話です。
「裏返す」ことのできる一族と「あれ」と呼ばれる存在との戦い。「裏返される」前に「裏返す」ことができなければ存在が消えてしまう。よくわからない説明しかされないのですが、この「裏返す」という言葉遣いがなんともいえない不気味さを醸し出しています。
さて、話の方はといいますと、題名こそは「エンドゲーム」となってはいますが、短編の方の題名にもなっているオセロと同様、新たに起こる出来事が裏返っては、また裏返されと二転三転する内容になっています。
「裏返す」能力の持ち主が多数登場して、「あれ」との超能力バトルが繰り広げられるという方面の展開をちょっと期待していたのに対して、そういう部分は全然なかったのが少し残念ではあるけれども、二転三転した末に落ち着いた先は、この常野物語がゼナ・ヘンダースンの「ピープル」シリーズのオマージュであることを考えると、そんなに悪くはない結末かもしれません。
「裏返す」ことのできる一族と「あれ」と呼ばれる存在との戦い。「裏返される」前に「裏返す」ことができなければ存在が消えてしまう。よくわからない説明しかされないのですが、この「裏返す」という言葉遣いがなんともいえない不気味さを醸し出しています。
さて、話の方はといいますと、題名こそは「エンドゲーム」となってはいますが、短編の方の題名にもなっているオセロと同様、新たに起こる出来事が裏返っては、また裏返されと二転三転する内容になっています。
「裏返す」能力の持ち主が多数登場して、「あれ」との超能力バトルが繰り広げられるという方面の展開をちょっと期待していたのに対して、そういう部分は全然なかったのが少し残念ではあるけれども、二転三転した末に落ち着いた先は、この常野物語がゼナ・ヘンダースンの「ピープル」シリーズのオマージュであることを考えると、そんなに悪くはない結末かもしれません。
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