来月の気になる本 2006/03

河出書房新社からは「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズの残り三作も刊行されるようになったようなんですが、三作目以降は評判が悪いのでうれしい気持ちが半分、悲しい気持ちが半分。つまらないのだったなら読まなければいいのではと思うのだけれども、つまらなくっても読んでしまうのがSF者の性。海外SFであればなおさらです。
「pulp(2)」 森橋ビンゴ ファミ通文庫
「脳髄工場」 小林泰三 角川ホラー文庫
「リリアとトレイズ(3)(仮)」 時雨沢恵一 電撃文庫
「新版サイキック戦争(1)紅蓮の海」 笠井 潔 講談社文庫
「新版サイキック戦争(2)虐殺の森」 笠井 潔 講談社文庫
「吉田自転車」 吉田戦車 講談社文庫
「神州纐纈城(上下)」 石川 賢 講談社漫画文庫
「セント・メリーのリボン」 稲見一良 光文社文庫
「The MANZAI(2)」 あさのあつこ ピュアフル文庫
「第三の時効」 横山秀夫 集英社文庫
「トリツカレ男」 いしいしんじ 新潮文庫
「小説のゆくえ」 筒井康隆 中公文庫
「地球の静止する日SF映画原作傑作選」 ブラッドベリほか 創元SF文庫
「白菊」 藤岡 真 創元推理文庫
「メルニボネの皇子」 マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
「小指の先の天使」 神林長平 ハヤカワ文庫JA
「火星航路SOS」 エドワード・E・スミス ハヤカワ文庫SF
「ダイヤモンド・エイジ(上下)」 ニール・スティーヴンスン ハヤカワ文庫SF
「パンドラ抹殺文書」 マイケル・バー=ゾウハー ハヤカワ文庫NV
「イン・ザ・プール」 奥田英朗 文春文庫
「炎のなかの絵」 ジョン・コリア 早川書房
「血は冷たく流れる」 ロバート・ブロック 早川書房
「終末のフール」 伊坂幸太郎 集英社
「アトモスフィア 黒」 西島大介 早川書房
「特盛!SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話」 大森望 研究社
「怪盗グリフィン、絶体絶命」 法月綸太郎 講談社ミステリーランド
タイトルからしていつも通りの内容が想像できてしまう小林泰三の「脳髄工場」。ホラーばかりではなくってSFも書いてほしいなあ。
笠井 潔の「サイキック戦争」が新版として復活。表紙はやっぱりあの人なんでしょうか。
石川 賢の「神州纐纈城」も気になるのですが、その前に積読状態の本家の方を何とかしておかなければいけません。この機会に読むことにしましょう。
「地球の静止する日」はなんといってもスタージョンのあの話が収録されていることです。もっとも話そのものには全く期待していませんが……。
それに比べて期待しているのは藤岡 真の「白菊」。今度はどんな手で騙してくれるのでしょうか。
早川書房は盛んに復刊してくれますが、今度はマイクル・ムアコックの「エルリック・サーガ」です。ムアコックは今ひとつ好きになれないのですが、この機会に読んでみようかな。
一方、名作セレクションの方はエドワード・E・スミスの「火星航路SOS」とマイケル・バー=ゾウハー「パンドラ抹殺文書」。「火星航路SOS」が復刊対象になるなんて思っても見ませんでしたよ。ゾウハーの復刊は「ミュンヘン」つながりなのかな。
ちょっと気になるのが伊坂幸太郎の「終末のフール」。どうやらSFっぽい内容のようです。
講談社ミステリーランドは法月綸太郎。タイトルも決まったようなので今度こそ出るのか?
綾辻行人の方も脱稿したという話を聞いたので同じ時期になるのかな。

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