長嶋 有著
長嶋有という作家は妙に気になる作家です。おそらくはこの人のつける題名がツボにはまるからなのでしょう。「猛スピードで母は」とか「サイドカーに犬」とか…。
今回もタイトルが「タンノイのエジンバラ」です。猛烈に読みたいというラインではなく、微妙に気になって読みたくなるというラインを突いてくれます。
もっとも、「タンノイのエジンバラ」というのはタンノイ社が作っているエジンバラという名前のスピーカのことらしく、「トヨタのカローラ」と言い換えても同じだったりするのですが、「トヨタのカローラ」ではツボを突いてはくれません。そのあたりの固有名詞の使い方が絶妙的です。
どこかふわふわと浮世離れしたような登場人物ばかりなのだけれども、それでいて現実感に乏しいのかといえば全然そうではなく、衝撃的な事件が起こるわけでもなく、あっと驚くどんでん返しが待っているわけでもなく、ほんわかと時間が過ぎていき、ぽかぽかと暖かい日溜まりの縁側で読み続けたくなるようなお話なのであります。
今回もタイトルが「タンノイのエジンバラ」です。猛烈に読みたいというラインではなく、微妙に気になって読みたくなるというラインを突いてくれます。
もっとも、「タンノイのエジンバラ」というのはタンノイ社が作っているエジンバラという名前のスピーカのことらしく、「トヨタのカローラ」と言い換えても同じだったりするのですが、「トヨタのカローラ」ではツボを突いてはくれません。そのあたりの固有名詞の使い方が絶妙的です。
どこかふわふわと浮世離れしたような登場人物ばかりなのだけれども、それでいて現実感に乏しいのかといえば全然そうではなく、衝撃的な事件が起こるわけでもなく、あっと驚くどんでん返しが待っているわけでもなく、ほんわかと時間が過ぎていき、ぽかぽかと暖かい日溜まりの縁側で読み続けたくなるようなお話なのであります。
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