シャーリイ・ジャクスン著 / 深町 真理子訳
シャーリィ・ジャクスンというと「山荘綺談」や「ずっとお城で暮らしてる」といった本の傾向からホラー作家だと思い敬遠し続けてきたのですが、「くじ」という短編だけは、名作という評判を耳にしていたので、いつか読みたいなと思っていました。
それでも、結局異色作家短編集が復刊するまで読もうともしなかったので、読みたいと思い立ってから実際に読むまで結構時間がかかったものです。しかしようやく読んでみると、何とも言えない読後感でした。
少なくともホラーという範疇には入らないような話ばかりで、怖いというよりも薄気味悪いといったほうがいいのかも。
明確な悪意が無いままにいじめにあっているというか、屋根に登ったら梯子をはずされてしまって、梯子をはずした人間はその場でつっ立ったままただニヤニヤ笑っている、というような感覚。ある種、筒井康隆の書くホラーにも通じるものがあります。
全部で22編、さっぱりわからない話もあるけれども大半がそんな話、どれも日常にありうるような話ばかりで、よくもまあこんな不気味な瞬間を切り取って書いたもんだと感心するのですが、あまり好きにはなれません。
どれも短い話ばかりなのであらすじを書くよりも、実際に読んでみてもらうのが一番、世の中には素晴らしい人がおりまして、「くじ」はここから読むことが出来ます。
それでも、結局異色作家短編集が復刊するまで読もうともしなかったので、読みたいと思い立ってから実際に読むまで結構時間がかかったものです。しかしようやく読んでみると、何とも言えない読後感でした。
少なくともホラーという範疇には入らないような話ばかりで、怖いというよりも薄気味悪いといったほうがいいのかも。
明確な悪意が無いままにいじめにあっているというか、屋根に登ったら梯子をはずされてしまって、梯子をはずした人間はその場でつっ立ったままただニヤニヤ笑っている、というような感覚。ある種、筒井康隆の書くホラーにも通じるものがあります。
全部で22編、さっぱりわからない話もあるけれども大半がそんな話、どれも日常にありうるような話ばかりで、よくもまあこんな不気味な瞬間を切り取って書いたもんだと感心するのですが、あまり好きにはなれません。
どれも短い話ばかりなのであらすじを書くよりも、実際に読んでみてもらうのが一番、世の中には素晴らしい人がおりまして、「くじ」はここから読むことが出来ます。
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