山本 周五郎著
いきなり突然山本周五郎です。
まあ何の脈絡もなく読み始めたというわけでもなく、くろにゃんこさんの「黒衣の花嫁」の記事を見て、山本周五郎がウールリッチの「黒衣の花嫁」から着想を得て「五瓣の椿」を書いたということ思いだし、そういえばいつか読もうと思いつつすっかり忘れてしまっていたことに気付いたからでした。
とはいっても本そのものを入手する事ができるのか少々不安でした。しかし、さすが山本周五郎、本を手に入れるのにはまったく苦労しません。大きめの書店に行けばおいてありました。見つからなければあきらめてしまうのですが、見つけてしまった以上読むしかありません。
が……。いつものクセで解説から読んでしまい失敗しました。なんとまあ解説でご丁寧にあらすじと主題が解説されております。解説を読んだだけでどんな内容なのか判ってしまいましたよ、しかも結末までしっかりと……。ミステリやSFではないのでネタバレなどという概念が存在しない世界なのでしょう。いや、もちろん本文の方もしっかりと読みましたよ。
まあ何の脈絡もなく読み始めたというわけでもなく、くろにゃんこさんの「黒衣の花嫁」の記事を見て、山本周五郎がウールリッチの「黒衣の花嫁」から着想を得て「五瓣の椿」を書いたということ思いだし、そういえばいつか読もうと思いつつすっかり忘れてしまっていたことに気付いたからでした。
とはいっても本そのものを入手する事ができるのか少々不安でした。しかし、さすが山本周五郎、本を手に入れるのにはまったく苦労しません。大きめの書店に行けばおいてありました。見つからなければあきらめてしまうのですが、見つけてしまった以上読むしかありません。
が……。いつものクセで解説から読んでしまい失敗しました。なんとまあ解説でご丁寧にあらすじと主題が解説されております。解説を読んだだけでどんな内容なのか判ってしまいましたよ、しかも結末までしっかりと……。ミステリやSFではないのでネタバレなどという概念が存在しない世界なのでしょう。いや、もちろん本文の方もしっかりと読みましたよ。
この世には御定法で罰することができない罪がある
「黒衣の花嫁」が復讐の話だとすれば、「五瓣の椿」は裁きの話です。いうなれば必殺仕掛人みたいな話なので、早いうちから動機は判明するし、意外な真相というものはありません。
しかしウールリッチの小説と比べるまでもなく、完全な山本周五郎の小説であり、プロットは似ているけれどもまったく別の話、うまく換骨奪胎したものだと思います。どちらが好きかといえばウールリッチの方をとってしまうのですが、それは主題が重すぎて「理」の話になってしまっているからで、雰囲気作りが抜群にうまいウールリッチと比較するのがそもそも間違っています。
コメント
お読みになったのですね!
そうですか、山本周五郎らしい小説になっているのですか。
私は、解説は本文のあとに読むタイプです。
ネタバレが怖いからというのではなく、単なる習慣ですね。
さすがにホーガン「揺籃の星」は、途中でものすごく不安になって解説を読みましたけど(笑)
ええ、ようやく読みました。
「寝ぼけ署長」という小説が山本周五郎唯一の探偵小説ということらしいので、またいつか読んでみたいと思っています。
「揺籃の星」は上下巻と長かったのと、三部作ということで続きが出るかどうか不安でもあったので敬遠してしまいましたよ。