ロシア・ファンタスチカ〈ＳＦ〉の旅

ユーラシア・ブックレットというシリーズの中の一冊なので仕方がないのだけれども、ページ数が63ページと少なく、ボリューム的にも内容的にも物足りません。もっとも、ほとんど翻訳されないロシアSFという状況を見てみると、取っかかりとしてはバランスがとれていてこのぐらいが丁度良いのかも知れませんし、ロシアSFといったらこの間の「ナイト・ウォッチ」しか読んでいない人間が大口をたたけるわけでもありません。
こういうのを読むと、ストルガツキー兄弟の書いたものぐらい読んでおかないといけないなあと思うのですが、「ストーカー」も「収容所惑星」も絶版になって久しく、容易に手に入るうちに読んでおけば良かったと後悔しているんですが、今となっては後の祭りです。もっとも、群像社というところから何冊か出ているそうなので、そのうち読んでみることにしましょう。
そういえば昔、セルゲイ・スニェーゴフのスペースオペラ三部作も東京創元社から出ていたのですが、読んでおけば良かったなあ。
と、その前に積読になったままのミハイル・ブルガーコフの「悪魔物語・運命の卵」を読まなければ……。