桜庭 一樹著
いわゆる「少女小説」というものはほとんど読んだことがないのでこんな風に言ってしまっていいのかとも思うのだけれども、これはやっぱり「少女小説」なんだろうなあと思うのです。
そう考えると、桜庭一樹という人は他流試合が好きなのかもと、ふと思ったのでした。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の衝撃性はライトノベルであのような話を書いたからでもあるし、「荒野の恋」はライトノベルで少女小説を書いてしまってもいる。
と、もう少しつっこんで書いてみようとも思ったのですが、そうとも言い切れない部分もあって、まあ偶々そのようにもとれるような結果になってしまっているだけなのかも知れません。
で、「荒野の恋」のほうに話を戻すことにしてみて……。伊達に何十年も本を読み続けてきたわけではないので、登場人物に共感して身もだえするようなことはせずに距離感をおいて読むことは出来たのですが、それでもやっぱり読んでいる方が恥ずかしくなってしまうような内容であり、まあ、主人公以外の人たちの恋愛模様も描かれているおかげで助かった面もあります。
三部作になるということなので、次で完結。どういう地点に着地するかというよりも、どこまで一直線にぶれずに恋の物語を描ききれるのだろうかと言う部分に興味があります。
それにしても、過ぎゆく時の流れをすごろくに見立ててしまう部分などは目から鱗が落ちる思いでしたよ。
そう考えると、桜庭一樹という人は他流試合が好きなのかもと、ふと思ったのでした。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の衝撃性はライトノベルであのような話を書いたからでもあるし、「荒野の恋」はライトノベルで少女小説を書いてしまってもいる。
と、もう少しつっこんで書いてみようとも思ったのですが、そうとも言い切れない部分もあって、まあ偶々そのようにもとれるような結果になってしまっているだけなのかも知れません。
で、「荒野の恋」のほうに話を戻すことにしてみて……。伊達に何十年も本を読み続けてきたわけではないので、登場人物に共感して身もだえするようなことはせずに距離感をおいて読むことは出来たのですが、それでもやっぱり読んでいる方が恥ずかしくなってしまうような内容であり、まあ、主人公以外の人たちの恋愛模様も描かれているおかげで助かった面もあります。
三部作になるということなので、次で完結。どういう地点に着地するかというよりも、どこまで一直線にぶれずに恋の物語を描ききれるのだろうかと言う部分に興味があります。
それにしても、過ぎゆく時の流れをすごろくに見立ててしまう部分などは目から鱗が落ちる思いでしたよ。
コメント
来たよ来たよ来ましたよ第2部。でも金がなくて未だに買ってませんorz
あ、少女小説も数冊読んだ事ありますが、第1部を読むかぎり確かに雰囲気似てますね。
本当に桜庭一樹は凄い作家だと思います。
話は変わりますが今「GOTH」という小説を読んでいます。作者は「乙一」
ジャンルはダークな雰囲気に包まれたミステリー。
かなりオススメです。機会があれば是非一度読んでみてください。
ああ、乙一ですね。評判が高いのは知っているんですが、昔「石の目」を読もうとして挫折しました。
いつかチャレンジしようかと思ってはいるんですが、どうも肌が合わないんで二の足を踏んだままなんです。
どれか一冊というのであればやっぱり「GOTH」なんですかね。