D.アダムス著 / 安原 和見訳
本国での評判通りの内容。
究極の答えに対する究極の問いに関しての問題に決着が着いたという点では、作者のもくろみ通りこの本で完結している。もっともそれだけが知りたかったならば本編は読まずにエピローグだけ読めば済むけど。
本編そのものは何の意味も無いという点では、行き当たりばったりのエピソードの羅列であるこのシリーズにもっとも合った話でもあるけれども、前作、前々作はそれをふまえた上でさらに面白いものになっていたのだからやっぱりこの本は数段落ちる出来なんだろう。面白い部分はあるのだけれども、それがうまく次に続かなくって非常に断片的。そのせいでつまらない部分が目立ちすぎているんだよね。
それでも、一作目に登場した、鯨と一緒に落ちるペチュニアの鉢のセリフの謎が解決するあたりは、まさかあれに何らかの意味があるとは思ってもみなかったので思わず感動しましたよ。
唯一の救いはこれで一段落ついて、めでたしめでたしということなんだけれども、こんな風にとってつけたような終わらせ方をして完結させてしまったことは同時に最大の欠点でもある。そう、出来が悪いとか番外編みたいな話だとかそういったことは全然問題ではない。一番の不満は無理矢理完結させてしまったことなのだ。
しかし幸運なことにこのシリーズ、後二作残されている。
残りの二作が面白いかどうかなんてのは問題じゃない。どっちにしたって銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズの小説はたったの五作しかないのだ。ファンなら黙って全部読もうではないか。
おまけの短編は、まあご愛敬といったところ。ダグラス・アダムスがいかに短編向きではない作家だったのかがよくわかる作品。短編だと短すぎて伏線が張れないんだよね。
究極の答えに対する究極の問いに関しての問題に決着が着いたという点では、作者のもくろみ通りこの本で完結している。もっともそれだけが知りたかったならば本編は読まずにエピローグだけ読めば済むけど。
本編そのものは何の意味も無いという点では、行き当たりばったりのエピソードの羅列であるこのシリーズにもっとも合った話でもあるけれども、前作、前々作はそれをふまえた上でさらに面白いものになっていたのだからやっぱりこの本は数段落ちる出来なんだろう。面白い部分はあるのだけれども、それがうまく次に続かなくって非常に断片的。そのせいでつまらない部分が目立ちすぎているんだよね。
それでも、一作目に登場した、鯨と一緒に落ちるペチュニアの鉢のセリフの謎が解決するあたりは、まさかあれに何らかの意味があるとは思ってもみなかったので思わず感動しましたよ。
唯一の救いはこれで一段落ついて、めでたしめでたしということなんだけれども、こんな風にとってつけたような終わらせ方をして完結させてしまったことは同時に最大の欠点でもある。そう、出来が悪いとか番外編みたいな話だとかそういったことは全然問題ではない。一番の不満は無理矢理完結させてしまったことなのだ。
しかし幸運なことにこのシリーズ、後二作残されている。
残りの二作が面白いかどうかなんてのは問題じゃない。どっちにしたって銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズの小説はたったの五作しかないのだ。ファンなら黙って全部読もうではないか。
おまけの短編は、まあご愛敬といったところ。ダグラス・アダムスがいかに短編向きではない作家だったのかがよくわかる作品。短編だと短すぎて伏線が張れないんだよね。
コメント
宇宙クリケット大戦争 ダグラス・アダムズ
クリケット、それはイギリス発祥のスポーツ。
野球に近いらしく、野球の原型とささやかれているらしいが、本当のところわからない。
もし、クリケットが銀河の大惨事としての記憶なら、野球もその記憶の保管に一役買っているということになる。
よし、これから野球を観戦するときはそのことを頭において、心して観ることにしよう。
クリケットについて詳しいことはウィキペディアを御覧あれ。
というか、是非見て欲しい。
面白いから。
そんな笑えるスポーツ、クリケットをギャグのネタにしたのが本書「宇宙クリケット大戦争」。
読みましたよ!
確かに欠点はあるけれど、私はそれなりに面白く読めました。
ラストで、もしかして完結?と思って少々悲しくなりました。
って、4,5巻があるの分かってるくせに。
そう、たったの5作なのですよね。
最後まで、読みましょう。
作者の死後に未完の六作目が発見されて本国では遺稿集として出ているので、厳密に言えば五作で終わりではないんですけどね(^^;