ル=グウィン〔著〕 / 清水 真砂子訳
いや、「風の十二方位」でくじけずに(実際はくじけてしまったけど)、この本まで読んで良かったよ。
さすが今まで読み継がれてきただけのことはある本でした。もっとも、子供向けに書かれたものでなければル=グウィンの面白さがわからないという自分の理解力の低さが露見してしまったということもありますが……。
魔法の才能はあるけども自分の才能に慢心しきっている少年ゲドが禁断の魔法を唱えてしまい、ゲドを助けるために大賢人は命を落とし、自らも大けがを負ってしまう。しかし自らが呼び出してしまったものを放っておけば、いつかは取り憑かれその才能故に世界は危険な目に会ってしまう。そしてゲドはそれと対決する決意をする。
と、今となってみれば話の骨格は非にシンプルで、ここまで単純明快だと途中で飽きてしまうはずなのだけれども、これがぜんぜん飽きない。しかし飽きないからといって、手に汗握る面白さとはほど遠い内容であるところが面白いというか、逆に娯楽に走っていないから飽きがこないのかも。それにしてもこの静謐感ってのはいったいどこから来るのだろうか。
ル=グウィンは自分には合わないなんて思って、あきらめないでほんとに良かったよ。
さすが今まで読み継がれてきただけのことはある本でした。もっとも、子供向けに書かれたものでなければル=グウィンの面白さがわからないという自分の理解力の低さが露見してしまったということもありますが……。
魔法の才能はあるけども自分の才能に慢心しきっている少年ゲドが禁断の魔法を唱えてしまい、ゲドを助けるために大賢人は命を落とし、自らも大けがを負ってしまう。しかし自らが呼び出してしまったものを放っておけば、いつかは取り憑かれその才能故に世界は危険な目に会ってしまう。そしてゲドはそれと対決する決意をする。
と、今となってみれば話の骨格は非にシンプルで、ここまで単純明快だと途中で飽きてしまうはずなのだけれども、これがぜんぜん飽きない。しかし飽きないからといって、手に汗握る面白さとはほど遠い内容であるところが面白いというか、逆に娯楽に走っていないから飽きがこないのかも。それにしてもこの静謐感ってのはいったいどこから来るのだろうか。
ル=グウィンは自分には合わないなんて思って、あきらめないでほんとに良かったよ。
コメント
面白かったですか?
やっぱり基礎教養として『ゲド戦記』は読んでおくべきでしょうか。でもファンの間でも、シリーズ4作目あたりからは評判が悪いようなのでで気になります。
話の内容そのものよりも、世界観とか語り口とか、そういった部分が楽しめました。いや、楽しむというよりも酔いしれたといった方が近いかも。
無理せず、自然と読みたくなる時期が来たときに読めばいいのではないでしょうか。
私も、何となくル=グウィンが読みたい、と思ったので読んでみる気になっただけですから。
読みたくなる時期が来なかったとしたら……、まあ縁がなかったとあきらめればいいだけです。
とりあえず三巻目までは読むつもりですが、その後はどうなることやら。
はじめまして。
時間旅行のユキノです。
コメントと情報ありがとうございます。
本当に助かりました!
「ゲド戦記」は学生の頃に読みました。
主人公が中年だったような?
ストーリィを忘れてしまったので、再読したいと思います。
映画もみにいきたいなぁ。。
「ゲド戦記」は巻を追ってゲドが成長していくので、中年ということは三巻あたりではないでしょうか。
ちょうどアニメの方も三巻を中心とした内容のようですねぇ。