スティーヴン・ブルースト著 / 金子 司訳
毎回毎回手を変え品を変え、ファンタジーの世界にいろんな物を持ち込んでくるんですが、今度は夫婦問題と革命を持ち込んできましたか。
主人公は体制に反発しながらも体制の中でなんとかうまくやりくりしてのし上がり、体制の中で自分の居場所を見つけようとしているんだけれども、奥さんは体制に反発して革命運動に乗り出してしまう。何ともやるせない気の滅入る設定であります。そのあげく奥さんは何者かに命を狙われるかも知れない状況下におかれて、主人公は気が気じゃない。奥さんを説得しようにも喧嘩別れで、そのうち自分の命も危うくなってくる。
解説によれば、本国では一番評判が悪かったらしいんだけれども、まあうなずけない話でもありません。明るく楽しいファンタジーを読もうと思って読んだら、何とも気の滅入るファンタジーだったら文句も言いたくなります。しかし、このシリーズにそんな物を期待していない身としては、まあ暗い話ではあったけれども、主人公が最後にとった行動はあまりにも豪快で、根本的な問題は解決していないけれども、よくやったよと主人公の肩でもたたいてやりたくもなります。
しかし単なる脇役にすぎないと思っていた主人公のおじいちゃんがいぶし銀のような活躍。こんな年の取り方をしたいもんだと思いましたね。
主人公は体制に反発しながらも体制の中でなんとかうまくやりくりしてのし上がり、体制の中で自分の居場所を見つけようとしているんだけれども、奥さんは体制に反発して革命運動に乗り出してしまう。何ともやるせない気の滅入る設定であります。そのあげく奥さんは何者かに命を狙われるかも知れない状況下におかれて、主人公は気が気じゃない。奥さんを説得しようにも喧嘩別れで、そのうち自分の命も危うくなってくる。
解説によれば、本国では一番評判が悪かったらしいんだけれども、まあうなずけない話でもありません。明るく楽しいファンタジーを読もうと思って読んだら、何とも気の滅入るファンタジーだったら文句も言いたくなります。しかし、このシリーズにそんな物を期待していない身としては、まあ暗い話ではあったけれども、主人公が最後にとった行動はあまりにも豪快で、根本的な問題は解決していないけれども、よくやったよと主人公の肩でもたたいてやりたくもなります。
しかし単なる脇役にすぎないと思っていた主人公のおじいちゃんがいぶし銀のような活躍。こんな年の取り方をしたいもんだと思いましたね。
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