西沢 保彦〔著〕
ラーメンが好きなんですが、私にとって非常にやっかいなラーメンがひとつあります。
それは隣の人が食べているラーメンです。
何故か隣の人の食べているラーメンが美味しそうに見えてくるのです。で、次回はそいつを食べてやろうと心に固く誓うのですが、いざその誓いを果たして食べてみるとなにか違います。隣の人が食べているのを見ていた時よりも美味しくないのです。
いわゆる、隣の芝は青く見えると言うやつなんですが、西澤保彦の小説も私にとってはそんな、隣の人の食べているラーメンなのです。
紹介文を読むと非常に面白く感じられるのに、読んでみると何かが違う。期待していたのとは違う場所に連れ去られてしまうのです。
「彼女が死んだ夜」もクレイグ・ライスのマローンシリーズにインスパイアされて書かれたと言う話を耳にして、自分の中のライス分を補充してやろうと意気込み読んでみたのですが、やっぱり西澤保彦の小説だったのでした。事件の真相がグロテスクというか生々しいというか、後味が非常に悪いんですよこれが。真相部分に至って嫌な気分にさせるのが西澤保彦なんだよなあ。
論理展開の部分でちょっと牽強付会すぎるんじゃないかと思わせるところもあるけれども、牽強付会すぎるが故に目から鱗が落ちる思いを味わうことができたっていうのもあって、これっていわゆる人間原理を応用した論法だよなあと思ったり。
読み終えてタイトルの持つ意味ががらりと変わってしまった部分がなんというか真相の悲しさを物語る部分でありました。
それは隣の人が食べているラーメンです。
何故か隣の人の食べているラーメンが美味しそうに見えてくるのです。で、次回はそいつを食べてやろうと心に固く誓うのですが、いざその誓いを果たして食べてみるとなにか違います。隣の人が食べているのを見ていた時よりも美味しくないのです。
いわゆる、隣の芝は青く見えると言うやつなんですが、西澤保彦の小説も私にとってはそんな、隣の人の食べているラーメンなのです。
紹介文を読むと非常に面白く感じられるのに、読んでみると何かが違う。期待していたのとは違う場所に連れ去られてしまうのです。
「彼女が死んだ夜」もクレイグ・ライスのマローンシリーズにインスパイアされて書かれたと言う話を耳にして、自分の中のライス分を補充してやろうと意気込み読んでみたのですが、やっぱり西澤保彦の小説だったのでした。事件の真相がグロテスクというか生々しいというか、後味が非常に悪いんですよこれが。真相部分に至って嫌な気分にさせるのが西澤保彦なんだよなあ。
論理展開の部分でちょっと牽強付会すぎるんじゃないかと思わせるところもあるけれども、牽強付会すぎるが故に目から鱗が落ちる思いを味わうことができたっていうのもあって、これっていわゆる人間原理を応用した論法だよなあと思ったり。
読み終えてタイトルの持つ意味ががらりと変わってしまった部分がなんというか真相の悲しさを物語る部分でありました。
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