来月の気になる本 2006/10

とにかく豪華メンバーが褒めちぎっているということは耳にしていたんだけれども、実物を見て吹き出しそうになってしまったアイリーン・ガンの「遺す言葉、その他の短篇」。
ウィリアム・ギブスンは「彼女こそビジネスだ」なんて言っているし、スワンウィックにいたっては詩まで書いてしまうはしゃぎぶり。褒めてるんじゃなくって褒め殺しにあっているんじゃないかって気もしてきたんだけど、そうじゃないんだよなあ。
テッド・チャンの次はアイリーン・ガンかと思ったらテッド・チャン以上の寡作作家とは……。読むのがたのしみです。
「世界の終わり、あるいは始まり」歌野晶午 角川文庫
「新世界」柳 広司 角川文庫
「壜の中の手記」ジェラルド・カーシュ 角川文庫
「キノの旅(10)the Beautiful World」時雨沢恵一 電撃文庫
「NO.6(1)」あさのあつこ 講談社文庫
「EDGE」とみなが貴和 講談社文庫
「プラネタリウムのふたご」いしいしんじ 講談社文庫
「せちやん 星を聴く人」川端裕人 講談社文庫
「ネジ式ザゼツキー」島田荘司 講談社文庫
「奇偶(上下)」山口雅也 講談社文庫
「レインレイン・ボウ」加納朋子 集英社文庫
「中村雅楽探偵全集1 團十郎切腹事件」戸板康二 創元推理文庫
「誰もわたしを倒せない」伯方雪日 創元推理文庫
「ジョナサンと宇宙クジラ」ローバート・F・ヤング ハヤカワ文庫SF
「ゴールデン・エイジ(1)幻覚のラビリンス」ジョン・C・ライト ハヤカワ文庫SF
「セカイのスキマ(2)」田代裕彦 富士見ミステリー文庫
「だけど綺麗なものは天国に行けない」貴子潤一郎 富士見ファンタジア文庫
「ロケットガール1」野尻抱介 富士見ファンタジア文庫
「ららら科學の子」矢作俊彦 文春文庫
「ラギッド・ガール 廃園の天使 2」飛 浩隆 早川書房
「メランコリイの妙薬」レイ・ブラッドベリ 早川書房
「嘲笑う男」レイ・ラッセル 早川書房
「冬の巨人」古橋秀之 徳間デュアル文庫
「10ドルだって大金だ」ジャック・リッチー 河出書房新社
「ポケミス全解説」都筑道夫 フリースタイル
歌野晶午という人は何度化ければ気が済むんだろう。というわけで歌野晶午版「東京大学物語」とも言える「世界の終わり、あるいは始まり」が文庫化。
驚いたのはジェラルド・カーシュの文庫化。文庫化はほとんど許可しない晶文社だったはずだけど、経営方針が変わったおかげなのかな。絶版作品を再版してくれないのならこの調子で文庫化してくれるとうれしいなあ。
で、晶文社から後を引き継いだ河出書房新社が、いよいよ新シリーズをスタート。第一弾はジャック・リッチーです。
とみなが貴和と、あさのあつこは講談社文庫で文庫化。講談社はこういうのが多いなあ。
いよいよ真打ち登場……。となって欲しい一番期待していたジョン・C・ライトは、結局全三作出してくれるんですね。
長らく待った<廃園の天使>シリーズであうが、今度は短編集の模様。どのくらい続くのかな、このシリーズ。
「セカイのスキマ」はシリーズ化しましたか。ミステリとしての部分は面白いのでそれ以外の部分がもう少し何とかなってくれればいいなあ。
しかし、来月はなんといっても都筑道夫の「ポケミス全解説」ですよ。もっとも来月出ると言う保証はまだないけれども、順調にいけば来月出る予定。

コメント

  1. より:

    「だけど綺麗なものは天国に行けない」が妙にタイトルに惹かれるものがあります。
    面白そうだからタイトル買いしようかしら?

  2. Takeman より:

    「だけど綺麗なものは天国に行けない」は<煉獄のエスクード>シリーズの短編集ですので、単体で読んでもあまり面白くないかも……。

  3. より:

    ありゃ。危ない危ない…。購入中止w

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