えの素トリビュート

「えの素」は嫌いな漫画だったので、その本のトリビュートが出たところでなんの興味も湧かなかったところなんですが……。
参加している作家が凄すぎます。
芦名野ひとし、沙村広明、王欣太、山下和美とかは講談社で描いているからそれほど意外ではないけど、生協の白石さんってのはちょっと反則技ですよ。
しかし上條淳士が参加しているのは場違い的というか異常な事態のようだし、鶴田謙二は、こんなことに参加する前に、キャプテン・フューチャーの最終巻の絵を早く仕上げろと言いたくもなる。すでに仕上げてあったのならば申し訳ないのだけど。
さらには凄いのは萩尾望都とメビウスですよ。メビウスって……、あんた、こんなところでいったいなにしてんだ。
本当に本人なのか信じられなくって、大友克洋が実は代作していたりして……と思ったんですが、もしもそうだとしたら、逆にそっちの方が凄いな。
その昔、講談社から「L’INCAL NOIR／謎の生命体アンカル」が発売されたけど、そのつながりなのか……って出たのはもう二十年も前のことだぞ。
二巻が出ることを延々待ち続けて待ち続けて、今でも密かに待ち続けているんですが、もう無理か。しかしここでメビウスを持ってきたってことは何かの布石だと信じたいものです。