舞城 王太郎著
「みんな元気。」以来なのでほぼ二年ぶりの舞城王太郎の新刊。
講談社BOXという新しいレーベルから出たのはいいけれども、レーベルの方には興味ないので、値段と薄さに不満ですよ。そりゃまあこの箱の造りをみればコストがかかっているのはよく判るんだけどさ。
来月はTAGROの「マフィアとルアー」が出るようなんだけど、スタジオDNA版と同一なのかな。
まあそれはともかく、主人公には背中に鬣があって、名前が成雄とくると「山ん中の獅見朋成雄」の主人公の事だと思っていたんだけれども、どうやら違うらしい。もっとも、違うというのは作者の手によって名字は無いと言及されているからに過ぎないわけで、同一と思ったままでも構わないだろう。
限界を考えないことで走る速度をどんどんとスピードアップしていく。ついには音速ですら突破してしまう。主人公だけの能力かと思いきや、一度壁が取り払われてしまうと他の人間も次々と音速を突破してしまう。じつにバカバカしい話なんだけど、それ以上に読んでいてすがすがしい。
「山ん中の獅見朋成雄」でも素晴らしかったオノマトペは今回も健在で、いったい何なんだこの人の言語感覚というのは、と思ってしまう。このオノマトペを読めるだけでも十分幸せだ。
講談社BOXという新しいレーベルから出たのはいいけれども、レーベルの方には興味ないので、値段と薄さに不満ですよ。そりゃまあこの箱の造りをみればコストがかかっているのはよく判るんだけどさ。
来月はTAGROの「マフィアとルアー」が出るようなんだけど、スタジオDNA版と同一なのかな。
まあそれはともかく、主人公には背中に鬣があって、名前が成雄とくると「山ん中の獅見朋成雄」の主人公の事だと思っていたんだけれども、どうやら違うらしい。もっとも、違うというのは作者の手によって名字は無いと言及されているからに過ぎないわけで、同一と思ったままでも構わないだろう。
限界を考えないことで走る速度をどんどんとスピードアップしていく。ついには音速ですら突破してしまう。主人公だけの能力かと思いきや、一度壁が取り払われてしまうと他の人間も次々と音速を突破してしまう。じつにバカバカしい話なんだけど、それ以上に読んでいてすがすがしい。
「山ん中の獅見朋成雄」でも素晴らしかったオノマトペは今回も健在で、いったい何なんだこの人の言語感覚というのは、と思ってしまう。このオノマトペを読めるだけでも十分幸せだ。
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