貴子 潤一郎著
題名がいいなあと思ったら、デヴィッド・ボウイの「The Pretty Things Are Going to Hell」からとった題名だとか。物語の方も題名負けしない程度にいい話でした。
短編集なので本編ほど凝ったものではないけれども、本編を補完するようなサイドストーリー。一話だけコミカルな話があるけど……、シリーズ化を企んでいるのがこの話というのはちょっといやだなあ。ここでいう嫌だというのはようするに、もっと違うタイプの話を書いて欲しいと言うこと。
今回でいえば書き下ろし作品の「本日快晴」が面白いというか、こういう話を読まされるとやはり、さっさとこのシリーズ終わらせて、こっちの方面の話も書いて欲しいなあと思ってしまう。あとがきによれば、もともとは探偵真木シリーズ用の話だったとかで、いや、真木シリーズでなくってもいいけど、こういう話がもっと読みたいのだ。
「眠り姫」を読んだときにはSFの方面にやって来て欲しいなあと思ったんだけど、「本日快晴」を読んだ後だと、ハードボイルドの方面でもいいなあ。もっともラノベというジャンルのなかでこういう話を書いたから、そう思うという面もあるのかも知れないが、1950年代のニューヨークの雰囲気が実に素晴らしい。
短編集なので本編ほど凝ったものではないけれども、本編を補完するようなサイドストーリー。一話だけコミカルな話があるけど……、シリーズ化を企んでいるのがこの話というのはちょっといやだなあ。ここでいう嫌だというのはようするに、もっと違うタイプの話を書いて欲しいと言うこと。
今回でいえば書き下ろし作品の「本日快晴」が面白いというか、こういう話を読まされるとやはり、さっさとこのシリーズ終わらせて、こっちの方面の話も書いて欲しいなあと思ってしまう。あとがきによれば、もともとは探偵真木シリーズ用の話だったとかで、いや、真木シリーズでなくってもいいけど、こういう話がもっと読みたいのだ。
「眠り姫」を読んだときにはSFの方面にやって来て欲しいなあと思ったんだけど、「本日快晴」を読んだ後だと、ハードボイルドの方面でもいいなあ。もっともラノベというジャンルのなかでこういう話を書いたから、そう思うという面もあるのかも知れないが、1950年代のニューヨークの雰囲気が実に素晴らしい。
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