ミシェル・ビュトールの「時間割」は百ページほど読んだところで中断状態。イーガンの「ひとりっ子」に手を出してしまったのが原因なのだけれども、はたしてオレは「時間割」を読み切ることが出来るのだろうか。
そもそも積読状態なのはこの本だけではなく、このほかに今月買った本だけでも、
「赤江瀑名作選」赤江 瀑
「証拠は語る」マイケル・イネス
「アイアン・サンライズ」チャールズ・ストロス
「キングとジョーカー」ピーター・ディキンスン
「崖の館」佐々木 丸美
「龍の館の秘密」谷原 秋桜子
「ハンプティ・ダンプティは塀の中」蒼井 上鷹
「時間はどこで生まれるのか」橋元 淳一郎
「赤朽葉家の伝説」桜庭 一樹
がまだ残っている。このうち年内で読み切れるのはおそらく一冊か二冊といったところで、冷静になって考えてみれば何でこんなに苦労してまでも本を読む必要があるのだろうかと思ったりもする。
しかし、そもそも本というのは読まれるために存在するわけで、買ってしまった以上は読んであげなければいけないような気もするのだ。ああ、なんと気の弱い人間なのだろう私は。
それはともかく「横溝正史探偵小説大全」というものを見つけて、ちょっと心が揺れ動いてしまいましたよ。全89巻がたった一枚のSDカードに入ってしまうということに何ともいえない感情がこみ上げてくるのだけれども……。
もっともこれ、「ワーズギア」という読書端末もセットで購入しなければいけいのが難点なんだけれども、こんな企画ものだとついついうっかり「ワーズギア」で小説を読んでもいいんじゃないかという気持ちにもさせられてしまう。で、ちょっとばかり真剣に検討してみたりしたのだけれども、やっぱり実物を実際に触って試してみないと何ともいえないなあ。どうも今ひとつの使用感の感じがする。
しかし、積まれた本の山を目にするからこそ、読まなければいけないと気を引き締めるわけであって、電子書籍になった場合、はたしてそんな気持ちが起こるのだろうか。いや多分、電子書籍になったら本の山が生活空間を脅かすこともなくなるし、同居人の小言もなくなるので、今以上に積読本が増えてしまうだろう。
なのであれば、私の場合は電子書籍は使わない方がいいのかも知れない。
というわけで今年の更新はこれで終わりです。
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