古処 誠二著
なんだか新刊が出るたびにどんどんと著者の紹介文が短くなっていくような気がする古処誠二のデビュー作。
自衛隊内部における盗聴事件の謎を追う話でありながら、文庫にして二百ページちょっとという非常に短い話。これが福井晴敏だったらこの五倍くらいのボリュームになるだろうなあ、などと思ったりもしたわけですが、読み終えてみるとこれがどうして、福井晴敏には逆立ちしたって書けない、いや書かない話でした。まあ絶対とは言わないけれども、こういう話は書かないだろうなあ。
いうなれば自衛隊という組織における「日常の謎」とでもいうべきか、ものすごく矮小かつ個人レベルの問題に話が収束されていくのだ。だからこそこれだけの分量でまとめ上げることが出来たわけだし、謎解きとして端正でもある。密室の謎はちょっと反則のような気もするけれども。
で、お話の方は面白く楽しむことが出来たのだけれども、解説が最悪。反吐の出そうな文章で、宮嶋茂樹ってこんな頭の悪い人間だったのかと思ってしまう。
まあ言いたいことはわかるのだけれども、他人の本の解説で書く内容じゃないよなあ。そもそも解説という短い文章の中で書ききれる内容でもないよこの話題は。
フィクションとして書かれたものはその内容が如何に現実味を帯びていたとしても、それはあくまでフィクションなのだ。現実と結びつけなければいけない必要性など何もない。
まあ、うかれて暴走してしまったと解釈しておこう。
自衛隊内部における盗聴事件の謎を追う話でありながら、文庫にして二百ページちょっとという非常に短い話。これが福井晴敏だったらこの五倍くらいのボリュームになるだろうなあ、などと思ったりもしたわけですが、読み終えてみるとこれがどうして、福井晴敏には逆立ちしたって書けない、いや書かない話でした。まあ絶対とは言わないけれども、こういう話は書かないだろうなあ。
いうなれば自衛隊という組織における「日常の謎」とでもいうべきか、ものすごく矮小かつ個人レベルの問題に話が収束されていくのだ。だからこそこれだけの分量でまとめ上げることが出来たわけだし、謎解きとして端正でもある。密室の謎はちょっと反則のような気もするけれども。
で、お話の方は面白く楽しむことが出来たのだけれども、解説が最悪。反吐の出そうな文章で、宮嶋茂樹ってこんな頭の悪い人間だったのかと思ってしまう。
まあ言いたいことはわかるのだけれども、他人の本の解説で書く内容じゃないよなあ。そもそも解説という短い文章の中で書ききれる内容でもないよこの話題は。
フィクションとして書かれたものはその内容が如何に現実味を帯びていたとしても、それはあくまでフィクションなのだ。現実と結びつけなければいけない必要性など何もない。
まあ、うかれて暴走してしまったと解釈しておこう。
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