橋元 淳一郎著
時間がどこで生まれるのかってのは考えたこともなかったのでかなり刺激的な話でした。
それ故に、もう少しつっこんだ話をして欲しいなあと思うのだけれども、新書だし入門編という位置づけでもあるので仕方ないところです。参考図書も載っているんだけれども、量子論方面の参考著書も載っているとありがたかったなあ。
そして結論はというとおぼろげながらにも想像していた地点に着地するので、なんだかはぐらかされたような気分にもなります。途中の展開も少し強引すぎるような気も……。しかしこのあたりはひょっとして自分の勘違いだったりするかもしれないので、もっと自分の理解の度合いを深めなければいけませんねえ。まだまだ勉強しなくてはと思わされますよ。
もちろん本題の部分も面白かったのだけれども、付録として書かれている部分がタイミング的に丁度いい話題となっていて、ここでは多世界解釈を否定しているのです。もともとは量子論の「不備」を補うための多世界解釈なんですが、筆者は多世界解釈を用いなくてもそれは「不備」ではないと考えているのです。個人的に多世界解釈の気に入らないところは、何でもありの世界になってしまって、そこから先が一気に味気ない世界になってしまうことであって、ああ、それじゃあイーガンの「ひとりっ子」の主人公と同様、自分だってしっかりとある種の憂鬱になっているじゃないかと思ったんですが、それはさておき多世界解釈が成り立たないとすれば、イーガンの「ひとりっ子」の主人公も悩む必要などくなるのだけれども、それだと物語としては全く面白くなくなってしまうんだよなあ。
それ故に、もう少しつっこんだ話をして欲しいなあと思うのだけれども、新書だし入門編という位置づけでもあるので仕方ないところです。参考図書も載っているんだけれども、量子論方面の参考著書も載っているとありがたかったなあ。
そして結論はというとおぼろげながらにも想像していた地点に着地するので、なんだかはぐらかされたような気分にもなります。途中の展開も少し強引すぎるような気も……。しかしこのあたりはひょっとして自分の勘違いだったりするかもしれないので、もっと自分の理解の度合いを深めなければいけませんねえ。まだまだ勉強しなくてはと思わされますよ。
もちろん本題の部分も面白かったのだけれども、付録として書かれている部分がタイミング的に丁度いい話題となっていて、ここでは多世界解釈を否定しているのです。もともとは量子論の「不備」を補うための多世界解釈なんですが、筆者は多世界解釈を用いなくてもそれは「不備」ではないと考えているのです。個人的に多世界解釈の気に入らないところは、何でもありの世界になってしまって、そこから先が一気に味気ない世界になってしまうことであって、ああ、それじゃあイーガンの「ひとりっ子」の主人公と同様、自分だってしっかりとある種の憂鬱になっているじゃないかと思ったんですが、それはさておき多世界解釈が成り立たないとすれば、イーガンの「ひとりっ子」の主人公も悩む必要などくなるのだけれども、それだと物語としては全く面白くなくなってしまうんだよなあ。
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