ピーター・ディキンスン著 / 斎藤 数衛訳
河出書房新社の快進撃の方が目立ってしまっていて影が薄い気もするのですが扶桑社だってSfファン、ミステリファンのためにがんばってくれています。
突然浮上した意外な一冊がこの「キングとジョーカー」。かつてサンリオSF文庫から出版されたけれども、サンリオの文庫撤退と同時に絶版となり、なおかつサンリオSF文庫の中でもかなり入手困難な本となってしまった一冊です。
当時はピーター・ディキンスンなんて眼中になかったし、パラレルワールドの英国が舞台とはいえどもSF度も低かったので、入手困難な状況になり世間での評価が高くなってもそれほど読みたいとは思わなかったのですが、復刊して気軽に読むことが出来る状態になったのであれば読んでみたくもなるのが人情というもの、いや俺のわがまま。
入手困難といえばこの本と同じくらいに入手困難だった「パヴァーヌ」も復刊してくれましたよ扶桑社は。今は絶版だけどもね。ちなみに扶桑社版「パヴァーヌ」の方はサンリオ版では削られてしまった、ある記号が掲載されているのでこれから「パヴァーヌ」を読もうと思っている人は出来るだけ扶桑社版を読むように。
まあそれはともかく、変な話を期待していたら意外とまともな話でなおかつしっかりとしたミステリだったのでちょっと拍子抜けしてしまいました。特に犯行動機がわかったとき、横溝正史の「獄門島」を思い出しました。いや動機が同じという意味ではなくって、冒頭の場面で動機に繋がる要素がしっかりと説明されていたという点でということです。伏線の張り方とか凄くうまくないか、ディキンスンって。
しかし、こういう話を読まされるとピーター・ディキンスンの他の作品も読みたくなって来るじゃありませんか、困ったなあ。
突然浮上した意外な一冊がこの「キングとジョーカー」。かつてサンリオSF文庫から出版されたけれども、サンリオの文庫撤退と同時に絶版となり、なおかつサンリオSF文庫の中でもかなり入手困難な本となってしまった一冊です。
当時はピーター・ディキンスンなんて眼中になかったし、パラレルワールドの英国が舞台とはいえどもSF度も低かったので、入手困難な状況になり世間での評価が高くなってもそれほど読みたいとは思わなかったのですが、復刊して気軽に読むことが出来る状態になったのであれば読んでみたくもなるのが人情というもの、いや俺のわがまま。
入手困難といえばこの本と同じくらいに入手困難だった「パヴァーヌ」も復刊してくれましたよ扶桑社は。今は絶版だけどもね。ちなみに扶桑社版「パヴァーヌ」の方はサンリオ版では削られてしまった、ある記号が掲載されているのでこれから「パヴァーヌ」を読もうと思っている人は出来るだけ扶桑社版を読むように。
まあそれはともかく、変な話を期待していたら意外とまともな話でなおかつしっかりとしたミステリだったのでちょっと拍子抜けしてしまいました。特に犯行動機がわかったとき、横溝正史の「獄門島」を思い出しました。いや動機が同じという意味ではなくって、冒頭の場面で動機に繋がる要素がしっかりと説明されていたという点でということです。伏線の張り方とか凄くうまくないか、ディキンスンって。
しかし、こういう話を読まされるとピーター・ディキンスンの他の作品も読みたくなって来るじゃありませんか、困ったなあ。
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