蒼井 上鷹著
蒼井上鷹の作品を読み始めるのであれば「九杯目には早すぎる」から読むべきなのだろうけれども、いきなりこれから読み始めました。
なんだかんだいって、<ミステリ・フロンティア>というレーベルは自分の中ではかなり高得点というかアベレージが高く、期待して読んでも期待はずれに終わることがないんだよね。
で、まあ今回も期待して読み始めたのでした。
留置場の中という一風変わった場所での謎解き小説で、ボルヘスとビオイ=カサーレスの合作「ドン・イシドロ・パロディ六つの難事件」を思い出すのだけれども、あちらは刑務所なのでちょっと違います。まあたいした違いはないんだけれども。
興味深い点は、留置場という場所の中でいったいどんな謎が発生するのかということなんですが、これがなかなかどうして、多種多様で、単なる日常の謎にとどまりません。
それ故にか、何処に解決しなければならない謎があるのか、または、お話が何処に着地するのかわからないまま読み進めることにもなり、どうにもこうにも居座りが悪いというか、危ういバランスを保ったまま読んでいくことになり、それがこの人の作風なのかと思ったりもしたのですが、ひょっとしたらこの何処に着地するのかわからない不安定感は題名に引っかけた仕掛けなのかな。
なんだかんだいって、<ミステリ・フロンティア>というレーベルは自分の中ではかなり高得点というかアベレージが高く、期待して読んでも期待はずれに終わることがないんだよね。
で、まあ今回も期待して読み始めたのでした。
留置場の中という一風変わった場所での謎解き小説で、ボルヘスとビオイ=カサーレスの合作「ドン・イシドロ・パロディ六つの難事件」を思い出すのだけれども、あちらは刑務所なのでちょっと違います。まあたいした違いはないんだけれども。
興味深い点は、留置場という場所の中でいったいどんな謎が発生するのかということなんですが、これがなかなかどうして、多種多様で、単なる日常の謎にとどまりません。
それ故にか、何処に解決しなければならない謎があるのか、または、お話が何処に着地するのかわからないまま読み進めることにもなり、どうにもこうにも居座りが悪いというか、危ういバランスを保ったまま読んでいくことになり、それがこの人の作風なのかと思ったりもしたのですが、ひょっとしたらこの何処に着地するのかわからない不安定感は題名に引っかけた仕掛けなのかな。
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