一瞬ICE-9かと思ってしまったよ。過冷却だったのか。
- 著 古橋 秀之/
- 販売元/出版社 徳間書店
- 発売日 2006-06
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初期はあれほど勢いのあった徳間デュアル文庫なんだけど、途中で失速して今ではいつ出るのかさえもよく判らなくなってしまったわけで、古橋秀之の『冬の巨人』も刊行が遅れに遅れて、堀晃の『梅田地下オデッセイ』がいつの間にか立ち消えになってしまったのと同様、もっともまだ刊行予定として残っているのかもしれないけれども、『冬の巨人』も立ち消えになってしまったのだろうなあと諦めていたらいきなり出ました。それにしてもハルキ文庫が勢いを無くしてしまったのを考えると徳間デュアルといい、日本SFの復刊をすると出版の勢いが無くなってしまうんじゃないかとちょっと不安になったりもして、日本SFの復刊に乗り出した東京創元社がちょっと心配になってきました。どうか変なジンクスが生まれませんように。
で、ずいぶんと待たされた割にはかなりボリュームが少ない。どうしてこんなに少ない枚数で書いてしまうのだと問いつめたくもなるのだが、無駄に長いよりもましか。
しかし、クリストファー・プリーストの『逆転世界』を彷彿させるような設定、思わず期待してしまうじゃありませんか。ということでやっぱりこの短さは納得がいかない、もっと読ませろ。
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