来月の気になる本 2007/6

『新編 戦後翻訳風雲録』 宮田昇 みすず書房
『欧米推理小説翻訳史』 長谷部史親 双葉文庫
『ゴーレム100』 アルフレッド・ベスター 国書刊行会
『ぼくは悪党になりたい』 笹生陽子 角川文庫
『NR』 川島誠 角川文庫
『夕萩心中』 連城三紀彦 光文社文庫
『跳訳 18時の音楽浴 漆黒のアネット』 ゆずはらとしゆき ガガガ文庫
『スクールアタック・シンドローム』 舞城王太郎 新潮文庫
『枯葉の中の青い炎』 辻原登 新潮文庫
『ジョン平とぼくらの世界』 大西科学 GA文庫
『三人目の幽霊』 大倉崇裕 創元推理文庫
『ヘビイチゴ・サナトリウム』 ほしおさなえ 創元推理文庫
『スロー・バラード』 イアン・ワトスン ハヤカワ文庫SF
『大久保町は燃えているか』 田中哲弥 ハヤカワ文庫JA
『氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗(4)』 ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
『サンサーラ・ジャンクション』 ジョン・コートニー・グリムウッド ハヤカワ文庫SF
『敵は海賊・正義の眼』 神林長平 ハヤカワ文庫JA
『虐殺器官』 伊藤計劃 早川書房
『パラレル』 長嶋有 文春文庫
『赤石沢教室の実験』 田代裕彦 角川書店
宮田昇の『新編 戦後翻訳風雲録』は「初刊 本の雑誌社 2000」となっていることから元本は『戦後「翻訳」風雲録』らしい。うーむ、どのくらい加筆されているのだろうか。
同じ児童文学作家としては佐藤多佳子が一人だけ突き抜けてしまったようなんだけれども、笹生陽子も好きです。というわけで『ぼくは悪党になりたい』が文庫化。
同じく角川文庫では川島誠の『NR』が文庫化。本当のところを言えばこの話、あまり面白くはなかったのですが、しかしそれは川島誠に『800』のような話を期待していたからであって、いつまでも過去の作品と同じものを期待している読者なんて作者からしてみれば迷惑な読者だよなあ。と、最近思うところがあって少し改心いたしました。
戻り川心中』が光文社文庫で出たとき、何故『夕萩心中』の方も出ないのだと思っていたのですが、ああ、やっぱり出ました。だいぶ待たされたけど。
ガガガ文庫ではいきなり冒険というか他とは違う色を出そうとしているのか、「跳訳」ですか、そうですか。その後のラインナップがまた素晴らしいんだけれども、問題は作品の質なんだよなあ。
舞城王太郎の『スクールアタック・シンドローム』は『みんな元気』の改題した文庫化なのかな。文庫化といえば辻原登の『枯葉の中の青い炎』も文庫化されます。いいからみんな黙って読めと言いたい。
早川の復刊はイアン・ワトスンの『スロー・バラード』ですか。読んでいなかったから丁度良かったけれども、タニス・リーのこともあったので、ひょっとしてイアン・ワトスンがらみで何か隠し球でもあるのかな、などと淡い期待を。
それにしても今度は田代裕彦ですか。角川はどんどんラノベから引き抜いているなあ。田代裕彦がどんな話を書くのか期待と不安が入り交じっています。

コメント

  1. ユキノ より:

    >角川はどんどんラノベから引き抜いているなあ
    売れそうな人を選んでるんですかね。
    ラノベ以外のジャンルでどうなるか、とても気になります。
    『ジョン平とぼくらの世界』『敵は海賊・正義の眼』 買う予定です。
    あとは流動的です。
    読む時間はあるけどお金がナイ、感想を書く時間もないナイ。
    読むだけなら楽なんだけど。。

  2. Takeman より:

    私はお金も時間もありません(^^;
    そのくせ気になる本は増えていく一方ですから困ったものです。

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