フリッカー式<鏡公彦にうってつけの殺人>

フリッカー式<鏡公彦にうってつけの殺人>

  •  佐藤 友哉/
  • 販売元/出版社 講談社
  • 発売日 2007-03-15

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文庫化されたら読んでみようと思っていたのでようやく読むことができたのだけど、残りのシリーズも順調に文庫化されるのだろうか、って心配しても仕方ないか。
あとがきを読む限りでは多少の修正が入っているらしいんだけれども、まあどこがどう変わったのかなんてのは初めて読むのだからよく判らない。しかし作中の年代が2007年となっていたので、年代を変更したのかと思ったりもしたけど、驚くことに元々2007年で、年代は変更していなかった。
ということは元々は近未来の話だったわけで、そう考えるとあのような結末というか、ほのめかし方をしてもおかしくはないわけだったのかと妙に感心してしまったけど、そんな些細な部分で納得がいったとしても、そのほかの部分がむちゃくちゃ過ぎる。事件の真相の段階になってまさかあんな化け物が登場してくるとは思っても見なかったよ。
チェスタトンは「木の葉は森へ隠せ」と表現したけれども、まあ変な設定は変な設定の嵐の中に隠したというか、うーむ……。
文庫で450ページほどもあったけれども思いの外するすると読み終えることが出来たので、まあ助かった。

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