来月の気になる本 2007/7

『黒の試走車』梶山季之 岩波現代文庫
『濁った激流にかかる橋』伊井直行 講談社文芸文庫
『バラ色の怪物』笹生陽子 講談社文庫
『消える総生島<夢水清志郎事件ノート>』はやみねかおる 講談社文庫
『フィンガーボウルの話のつづき』吉田篤弘 新潮文庫
『不確定世界の探偵物語』鏡明 創元SF文庫
『楽園の知恵』牧野修 ハヤカワ文庫JA
『からくりアンモラル』森奈津子 ハヤカワ文庫JA
『輝くもの天より堕ち』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア ハヤカワ文庫SF
『氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗(5)』ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
『スペースプローブ』 機本伸司 早川書房
『マジック・フォー・ビギナーズ』ケリー・リンク 早川書房
『ヒンデンブルグ号の殺人』マックス・アラン・コリンズ 扶桑社ミステリ
『桜庭一樹読書日記』 桜庭一樹 東京創元社
『水銀奇譚』牧野修 理論社
岩波現代文庫から梶山季之の本が出るというのもなんだか凄いなあと思ったわけですが、それはともかく伊井直行の『濁った激流にかかる橋』が文庫化されることに驚きました。講談社文芸文庫というところがちょっと引っかかる気もしないでもないのですが、売れて欲しいという気持ちよりもようやく読むことが出来るんだという気持ちの方が大きいのでまあ良しとします。
創元SF文庫では鏡明の『不確定世界の探偵物語』が出るというのもうれしい話で、『バビロニア・ウェーブ』や『幻詩狩り』といったラインナップからなんとなく、あの頃の、あのあたりの作品群が出てくるんじゃないのかという淡い期待もしていたので、創元SF文庫には期待ができそうだなあ。
あとがきでは出版予定となっていたけれどもこんなに早く出るとは思わなかったマックス・アラン・コリンズの『ヒンデンブルグ号の殺人』。『タイタニック号の殺人』はまだ読んでいる途中です。しかし気になるのは『ヒンデンブルグ号の殺人』の方ではなくってその次の三作目。探偵役があの人ですから。
早川から本が出てもおかしくはなかったはずの機本伸司の新作がJコレクションから。今まではとりあえず何かを作るという話だったけれども、今度はどんな話になるのだろうか。

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