フンティーとレポンちゃん

フンティーとレポンちゃん

  •  いがらし みきお/
  • 販売元/出版社 竹書房
  • 発売日 2007-05-07

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思いのほか長期に渡って連載が続いている『ぼのぼの』だけれども、最近は以前のような面白さが減って、決してマンネリ化したというわけでもないんだけれども、もう少し過激さが欲しいよなあと思うようになってしまいました。いや、もともと過激な笑いってのはなかったんだから、無い物ねだりなんだけどさ。
で、『フンティーとレポンちゃん』はというと、いや驚きました。前半は1ページに2コマの漫画というよりも絵本に近い形、後半はどういう変化があったのか知らないけれども、上下に4コマの普通の4コマ漫画。これだけ見れば、まあ後半はともかく、前半だってそれほど驚くものでもないんだけれども、レポンちゃんに驚きました。フンティーは子犬、レポンちゃんは人形、そしてレポンちゃんのすぐ隣にはレポンちゃんを10分の1にしたくらいの小さなレポンちゃんがいて、さらにその隣には一回り小さなレポンちゃんがいるのです。
3人でというか3体でレポンちゃんなのです。それほど多くの漫画を読んできたわけではないのでひょっとしたらそれほど驚く事ではないのかも知れませんが、3体でレポンちゃんというキャラクター造形には驚きました。
もっとも、その設定がなにかもの凄い重要な展開になるわけではなく、大きなレポンちゃんが喉がいがらっぽくなったときに小さなレポンちゃんに喉の調子を聞いて、小さなレポンちゃんも喉がいがらっぽかったので、さらに小さなレポンちゃんに聞いて、さらに小さなレポンちゃんは平気だったので、まだ大丈夫だなと外へ遊びに行くという話がある程度です。
キャラクターといえば、この本、主人公を除けば総勢26人ものキャラクターが登場するのですが、全員1話限りの登場という見事な使い捨てっぷりも素晴らしいです。

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