Self-Reference ENGINE

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  •  円城 塔/
  • 販売元/出版社 早川書房
  • 発売日 2007-05

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『アトモスフィア』という前例があって、あちらはコミックなのでまあ仕方ないかという気持ちも少しはあるのだけれども、五周年だからといって背表紙まで黄色にしてしまうのはちょっと反則なんじゃないかとも思うけれども、まあ内容からして反則気味だから仕方ないか。
というわけで、楽しいお話でした。
こういう話を一ヶ月に一冊のペースで出されたらたまったものじゃないけれども、一年に一冊、いや二年に一冊くらいの間隔で読むことがで来たらうれしいよなあ。
とりあえずSF者としてはこれを傑作だということに異論はなくって、最初の一頁を読んでみてこれはひょっとして凄いSFなんじゃないかと感じる物があったならそれは多分正解なので読んでみてくださいと言っておこう。気軽に読むべき話なんだけれども、もの凄く密度が高いのでそう簡単には気軽に読めないところがちょっとやっかいだが、天城一の作品のように一文字すらも気を許すことが出来ないほど密度は高くないからまだ安心だ。
理解できる話もあればよく判らない話もあったけれども、長編じゃなくって18の短編が集まった物なのでそのうちの一つや二つくらい判らない話があっても構わないよなあと思ってしまう。ほんとはもうちょっと多かったんだけれどもさ、判らない話の数は。

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