久しぶりに晶文社のサイトを訪れたら、「『たんぽぽのお酒』の続編が2007年秋小社より刊行」だって、アレに続編があったとは知らなかったけれども、晶文社からでるとは驚き。続編って『Farewell Summer』のことか?
『ネフィリム超吸血幻想譚』小林泰三 角川ホラー文庫
『スターダスト』ニール・ゲイマン 角川文庫
『寄席囃子』正岡 容 河出文庫
『螢坂』北森 鴻 講談社文庫
『エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室>』佐藤友哉 講談社文庫
『軍犬と世界の痛み』マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
『さらば愛しき大久保町』田中哲弥 ハヤカワ文庫JA
『新しき太陽の書1 拷問者の影』ジーン・ウルフ ハヤカワ文庫SF
『そばかすのフィギュア』菅 浩江 ハヤカワ文庫JA
『緑の瞳のアマリリス』ジェイン・アン・クレンツ ハヤカワ文庫SF
『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』カート・ヴォネガット ハヤカワ文庫SF
『犯人に告ぐ(上下)』雫井脩介 双葉文庫
『フュリー・オン・サンデー』リチャード・マチスン 扶桑社ミステリ
『千の脚を持つ男怪物ホラー傑作選』スタージョン&デイヴィッドスンほか 創元推理文庫
『パズラー 謎と論理のエンタテイメント』西澤保彦 集英社文庫
『神様が用意してくれた場所(2) 明日をほんの少し』矢崎存美 GA文庫
『遺跡の声』堀 晃 創元SF文庫
『新顎十郎捕物帖』都築道夫 講談社
『心あたりのある者は』米澤穂信 角川書店
『悪魔の薔薇』タニス・リー 河出書房新社
『今日の早川さん』COCO 早川書房
都筑道夫が師事した正岡容の『寄席囃子』が河出文庫から文庫化。『寄席風俗』や『寄席行燈』なんかも文庫化されるのかな。
『螢坂』は<香菜里屋>シリーズの一冊。もはや安心して読むことの出来るシリーズです。
『軍犬と世界の痛み』はかつて集英社ワールドSFシリーズとして出ていた『堕ちた天使』の復刊。しかし読むかどうかはちょっと微妙なところ。
ジーン・ウルフはとうとう出るのかと思ったら『拷問者の影』で、なんだ一巻目か。毎月一巻ずつ出るとしたら五巻が出るのは来年ってことになるなあ。
菅浩江の『そばかすのフィギュア』はいったい何なんだろう。『雨の檻』を改題したものなのかな。
ジェイン・アン・クレンツは……おそらくロマンスSFだろうけど、うーむ早川から出るとは思わなかったよ。それとも、もの凄い傑作なのか?
リチャード・マチスンだなんて扶桑社は相変わらず不意打ちをしてくるというか隠し球ばっかりだなあ。
西澤保彦の『パズラー 謎と論理のエンタテイメント』は文体までそっくり真似した「贋作『退職刑事』」が収録されているので都筑道夫ファンは要注意。しかしその他の短編はいつもの西澤保彦節なので、後味の悪さは要注意です。
西澤保彦はその他にも物部太郎物のパスティーシュも書いているので、もう何作か書いて、「贋作 都筑道夫」といった本を作って欲しいなあ。
講談社ノベルスの復刊として『新顎十郎捕物帖』が復刊するけれども、これって1冊目の方だけなんだよね?2の方もまとめてくれるとうれしいんだけど。
で、まあ『今日の早川さん』がとうとう出ます。どんな表紙なのか楽しみ。
コメント
こんにちは、QUMAYです。
西澤保彦さんは前から気になっている作家さんなんですが、都筑道夫ファンだったとは知りませんでした。この一冊、必ずチェックしてみます。
ご紹介ありがとうございます。
QUMAYさん、こんにちは。
「贋作『退職刑事』」は、話としては地味な展開をするので、今ひとつな部分もあ
るのですが、文体模写ぶりはすばらしかったです。