消える総生島

消える総生島<名探偵夢水清志郎事件ノート> (講談社文庫)” title=”消える総生島<名探偵夢水清志郎事件ノート> (講談社文庫)” style=”float:left;padding-right:5px;”></a></p>
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  •  はやみね かおる/
  • 販売元/出版社 講談社
  • 発売日 2007-07-14
  • Amazon/楽天ブックス


    本格ミステリを読むときには、犯人やトリックなどを当てようとは思わず、純粋に意外な犯人とか意外な真相とか、驚天動地のトリックとかを作者に騙されて楽しむようにしているのは、単に当てようとしても当たらないからです。無理して当てようとして、さっぱり判らなかったときに思い知らされる自分の馬鹿さ加減を味あわされるよりかは、騙されて驚いて、そして楽しむ方が気分的にはもの凄く楽なわけですよ。とはいってもたまには真相を当ててみたいという気分になるときもあるわけですが。
    で、今回は消えるはずがない物が消える話で、まあ古典ミステリをある程度読んでいれば、だいたいどういうトリックがつかわれているのかは想像がつくわけです。このあたりは、連続バラバラ殺人が起こった場合、頭のない人物が怪しいというのと同じようなたぐいのものなので、見抜けたからといってえらいわけではないのですが、仕掛けがわかるとなんとなく気分がいいわけですよ。
    もっとも、それを成立させるための手段がとんでもないというか、唖然とするというか、そんな方法が使われているなんて思う方がおかしいよといいたくもなるのですが、そういう方法がとられていても全然おかしいとは思わない世界観のようなものがこのシリーズにはあるわけで、そんな部分も読んでいて楽しくなってくるのです。

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