今日の早川さん

今日の早川さん

  •  coco/
  • 販売元/出版社 早川書房
  • 発売日 2007-09-07

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クラークの代表作といえば『幼年期の終わり』ではなく『地球幼年期の終わり』と答える私は非常に偏ったSFマニアなんじゃないかと思うことがあるのだが、なんだ、松岡正剛氏だって『地球幼年期の終わり』じゃないか。
ほとんど毎日楽しませてもらっているので、この本を買うのはそのお礼であり、それ以上でもそれ以下でもない。というか楽しませてもらっているのであれば普通は買うだろう。
そもそも私は、ウェブ上でいつでも見ることが出来るものを書籍という形で手元に置いておきたいなどというビブリオマニアでは無いのだ。
所有している本が四桁、積読状態の本が三桁台なので数字だけ見ればビブリオマニアじゃなのかと言われる可能性はあるけれども、本人はビブリオマニアなどとは思っていないのである。
もっとも、積読本が三桁にも登るのは買うだけかって読まないという立派なビブリオマニアだと言いたいかも知れないけれど、とりあえず積読本は出来るだけ消費するように心がけているのである。心がけているにもかかわらず積読本が三桁にも登るというのは、努力が足りないと言うよりも時間が足りないせいであって、読むスピードよりも買うスピードの方が若干上回っているだけに過ぎない。
では何故それだけの本を家人に文句を言われながらも処分せず保持し続けているのだ、やっぱりなんだかんだ言ってお前はビブリオマニアじゃないかと言われそうだが、信じられないかも知れないがそうではないのである
家人に文句を言われようが、それだけの本をため込んでいるのはそこに書かれている知識を頭の中に詰め込んでおくことが出来ないからである。恥を忍んで自分の記憶力の無さ加減をさらしているのに何故あなたは信じてくれないのだろうか。頭の中に詰め込んでおくことが出来ればとっくに処分をしているのだ。もっともあなたの目を見つめて言い切る自身は無いが多分ビブリオマニアではない。目線をずらせば多分そうだと言い切れるだろう、私が愛しているのは本という物理的な物ではなくそこに書かれた知識なのであると。
だったら、いつでも知りたい情報が探し出せるように整理整頓されているのだなと問われると、返答につまるのだが、とりあえず今は積読本をこれ以上増やさないでおくだけで手がいっぱいなのである、まあそんなことどうでも良いじゃないかあんたに迷惑をかけているわけじゃないし、整理整頓は老後の楽しみなんだよ。
そんな細かいことはとにかく、子供の頃ならばともかく大人になって本を沢山読もうとすると、思いがけないところからいろいろな邪魔が入るのである。本を読みたいだけで、別に誰にも迷惑をかけていないはずなのに何故か理解されない。
例えば、少しでも本をため込むと床が抜けるなどと文句を言ってくるのである。そんなもの抜けたら修理すればいいだけなのだ、そもそもそんなことを心配する前にドカドカと床が抜けそうな歩き方の方を止めたらどうかと我が家の老夫婦には言いたい。お互い様だといえる。まあ大抵こういうことを言ってくる人間は本を読まない人間なのだが、本を読む人間だって信用ならない。
こういう本読みの実体を漫画に書いて笑い物にしている始末である。本好きな人々は、日夜文句を言われ、そしてウェブ上で笑い物にされているのである。なんとかわいそうなことではないだろうか。幸いなことに私はどちらでもないので他人事のように笑っているのだが、読んでいて多少なりとも心が痛まないわけではない。何故だろうか不思議だ。
それはともかく、本読みが本読みでない人と結婚したらどうなるのであろうか。
円満な趣味活動を行うことが出来るかどうかは、どれだけお互いが理解しあうことができるかで決まるのだが、幸いなことに我が家ではお互いの趣味が読書なので、そんな心配をしなくても済んでいる。
そう、確かに相方は本を読むのが好きなのである。
若干の問題は一冊の本を読むのに平気で二年近くかかることだ。
それでは読書は趣味とは言えないのではないかと問いただしたことがある。誰でもそう思うだろう。しかし、ただ単に読むスピードが極端に遅いだけなのであって本を読むことは好きなのである。感覚的には非常に理解しがたいのだが、理性で考えるとやはりどう考えても彼女が趣味は読書だということは間違ってはいない。
とはいえ、感覚的にはそれを否定し続けているので定期的に、読書を趣味と言うのは止めたまえなどとついつい文句を言ってしまう。
もはや読書傾向が違うなどという以前に、読書スピードのタイムラグがありすぎて趣味における会話が成り立たないのだがまあ世の中、何でも思い通りに行くわけではない。
付き合った相手の趣味が読書で、しかも読書傾向がほぼ同じであったとしても、最後に落とし穴が待ち受けているのである。

コメント

  1. こんにちは。はじめまして。
    いつも楽しく読ませていただいています。
    「竜の卵」の"チーラ"と人類のコミュニケーションを連想して
    ちょっと笑ってしまいました。

  2. Takeman より:

    木曽のあばら屋さん、こんにちは。
    あははは、『竜の卵』ですか。その発想は思いつかなかったんですが、言われてみればそうですねえ。

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