- その他 駒月 雅子/
- 著 ジャック・リッチー/
- 販売元/出版社 河出書房新社
- 発売日 2007-09
三作目ともなるとマンネリ気味となってしまうのは仕方ないことだが、それを差し引いても、やはり似たようなシチュエーションが続いてしまうので、雑誌掲載の中で一編だけ掲載されるのと違って、一冊の本としてまとまってしまうとちょっと食傷気味でもある。意外と引き出しの狭い作家だったのかもしれない。
前作で一編しか収録されていなかったので非常に残念だったカーデュラ物は今回は三作収録されていたので楽しみにしていたんだけど、いざ読んでみると物足りない。このシリーズの面白いところはカーデュラが何物であるのか、読者にはわかりきっているのにあくまでしらをきりと押しているという部分なので、飽きるのも早いんだよなあ。
それに比べるとターンバックル物は、メインの事件ではなくって別の事件を解決してしまったり、僅差で他の人間に事件を解決されてしまったりと意外とバリエーションが多くて面白い。中には自分で事件を解決してしまう話もあるのだが、そういう事件に限ってそのまま闇に葬らせて置いた方が良いと、真相を明らかにしないでおくのである。
なのでせっかく真相を見抜いても表面上は事件を解決できない刑事のままでいるのだ。
コメント
ええと、本文とは関係ないコメントになってしまいます。なので最初でお謝りしておきます。
Takemanさんのことですからすでに読んでるかもしれませんし、関連の記事を書いたかもしれませんが、河出書房新社から2年ぐらい前に出た「著:西島大介 世界の終わりの魔法使い」ご存知でしょうか?
結構評判高く、ボクも発売当時に買おう買おうとしてたのですが、当時無職で収入がなく古本で探してたのですが見つからず・・・
そのまま忘れ去ってしまい、月日がたったのですが今朝、偶然にも古本屋のワゴンで発見して、即購入、即帰宅、即読みに入ったのですが
ボク自身、評判は聞いてても内容は一切知らなかったんです
でもあの西島大介だから期待に答えてくれるだろうと信じていました
いま全5話の4話まで読みましたが信じていてよかったです
もし未読でしたらオススメします
まだ最後まで読みきっていませんが自信をもって言い切れます
それぐらいボク的にはツボにはまりました
うーん、関係ないコメントで申し訳ありません
つい興奮してTakemanさんなら!と思ってコメしちゃいました
不快でしたら削除しちゃってください
ではボクは物語の最後へと突入します
『世界の終わりの魔法使い』は読んでいます。もちろん続編の方も。
面白かったんですが、西島大介に期待する部分が大きすぎたせいかちょっと物足りない部分がありました。物足りない部分がどこだと言われるとうまく答えることが出来ないんですが……
その後の作品『ディエンビエンフー』が満足できたことを考えると、物語の背景となる部分の密度の差だったのかもしれませんが、多分、私が歳を取ってしまったせいだと思います。