- 著 フィリップ・リーヴ/
- 販売元/出版社 東京創元社
- 発売日 2007-12
前作はシリーズ化を考えていなかったせいか、主要人物がやたらと人が死んでしまったけれども、今回はシリーズ化を想定していたせいかあまり人は死なない。
さらには、とんでもない者が登場したり、とんでもない物が盗まれたりする割には決着がつかないまま物語の幕が閉じてしまうので、三作目に対するつなぎ的な印象さえ受けてしまう。前作ほど物語の密度が高くはないのでそのあたりを期待していると少しがっかりしてしまうのだが、まあこのあたりは三作目に期待をしたいところだ……けど無理だろうなあ。
なんだかんだいって児童向けに書かれたものなのでそれ以上のものを期待しても仕方ないし、期待する方が間違っているのだ。
そうはいっても次作では一気に16年後へと話が飛ぶので一体どんな話になるのかついつい期待してしまうわけで、ここはやっぱり主人公たちの子供が活躍するのかな。しかしここでそんなにも時代が飛んでしまうと、今回蘇ったあの人はどんな形で登場するのだろうか。次作では前作のような情け容赦ない展開を是非とも期待したいところだ。
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