- 著 エリザベス・ベア
月岡 小穂 - 販売元/出版社 早川書房
- 発売日 2008-03-20
もともとそれほど期待などしていなかったのに、その場の勢いで買ってしまい、買った後でちょっと後悔していたりもしたんだけれども読んでみたらこれがなかなか面白い。
もっとも、読んでも読んでもなかなか話が進展せず、二百ページぐらい読んでも二百年後に地球が滅亡するなんて気配すら感じさせなくって、ひょっとしたらオレが買った本だけ表紙カバーと中身が別物になっているんじゃないかって心配になってくるのだけれども、最近の海外SFの展開の遅さは覚悟の上なので平気だ。
むしろ、地球滅亡まで後二百年というタイムリミット、といっても二百年はちょっと長すぎて緊張感はまったくないけど、その事態を脱却するために、おりしも火星に不時着した異星人の宇宙船を解析して恒星間宇宙船を作り上げ、他の星へと目指すという展開はどことなく『宇宙戦艦ヤマト』を彷彿させる。
アニメ版はイスカンダル星から救いの手がさしのべられ、さらにエンジンの設計図まで貰ったのでちょっと違いすぎるけれども、石津嵐版の『宇宙戦艦ヤマト』では地球を救う方法を教えるから自力で来い、とメッセージが伝えられただけで、波動エンジンは不時着した宇宙船を解析して自力で作り上げたのでその部分は似ている。
さらには古代進と島大介と森雪の三角関係、というのが本当にあるのだ石津嵐版には、に対して本書でも三角関係が存在するし、中国が主人公たちに敵対する敵として存在するので、中国がガミラス星人的な役割を担っていると考えれば、失恋した島大介がガミラス星人に寝返ってヤマト内部で破壊活動を繰り広げるという石津嵐版の展開と同じようなことが次巻以降で起こっても不思議ではない気もしてくる。
とりあえず、地球の生態系を元通りにするつもりなど毛頭ないあたり、苦労してイスカンダル星にたどり着いてみれば、地球を元通りにする方法など無いから人間の方を人体改造して地球環境に適合させるしかないなどというとんでもない結論で終わった石津嵐版と似通っているので今後が楽しみだ。
もっとも、それだったら石津嵐版『宇宙戦艦ヤマト』を読めば済む話でもあるのだが。
コメント
この本はサイボーグものでしたっけ?
気になっているんですが、積読本が増えてきて
なかなか手が出せないでいる状態です。
>『宇宙戦艦ヤマト』
このイメージで固定しちゃいました。
表紙はカッコイイのに、この本を見ると「ヤマト」の歌が
頭の中で流れそうです(^^)
>この本はサイボーグものでしたっけ?
うーん、主人公は確かにサイボーグなんですが……サイボーグだから活躍するというよりも
サイボーグとして生きてこられたから巻き添えを食ったという感じの話です。
一巻を読んだ限りでは、この先どうなるのかわかりませんねえ。
>>『宇宙戦艦ヤマト』
>このイメージで固定しちゃいました。
いや、普通に読む限りではヤマトとは結びつきませんから(^^;
こんばんは。
弟が、この本買ってますが、なかなか読み進めないようで。
私は、『超人ハウル』読み込み中。
各時代の描写が細かすぎるくらい 描かれてますね。
今の海外SFは、ほんとストーリーがなかなか進まない。
海外の読者のほうが、本を読む時間をたっぷり
持てるのかもしれないですが・・・。
スミスさん、こんにちは。
歳をとると読書力も衰えてくるので、長い本を読むのが苦しくなってきます。
>海外の読者のほうが、本を読む時間をたっぷり持てるのかもしれないですが・・・。
そうですね、読書力が衰えても読書に費やすことの出来る時間がたっぷりあれば全然問題ないのですよねえ。