ロボット宇宙船

ロボット宇宙船 (1968年) (Q-TブックスSF)

  •  A・E・ヴァン・ヴォークト
  • 販売元/出版社 久保書店
  • 発売日 1968

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原題が『The Mating Cry』なのでそのまま翻訳しては使えない事は理解できるんだけれども、その変わりになったのが『ロボット宇宙船』とは……。
いや、何ともインパクトのない題名だなどというのは読む前の話で、読み終えてみると、見事なまでにネタバレの題名なのである。
もっとも、ヴァン・ヴォクトの書いた話なのでちょっとやそっとのことではネタバレなど起こしようがないというかネタバレをしようと思うととてつもない労力を強いられることになるので『ロボット宇宙船』などというネタバレの題名をつけられてもこの物語の破壊力は微塵もしないのである
まあ、ヴァン・ヴォクトの他の話と比べると数段落ちる話ではあるが、それでも終盤における登場人物たちの仮面が次々とはがれていくシーンは圧巻である。もちろんヴァン・ヴォクトの世界なので文字通り仮面が剥がれるのである。
もう一つ特筆する点は、さすがは『The Mating Cry』とつけただけあってベッドシーンがやたらと入る点だ。無論、書かれた時代が時代なのであっさりとしているのだがヴァン・ヴォクトがこんな話を書いていたとは思わなかったよ。

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