- 著 岩本 隆雄
- 販売元/出版社 朝日新聞出版
- 発売日 2008-10-21
- 著 岩本 隆雄
- 販売元/出版社 朝日新聞出版
- 発売日 2008-10-21
何処をどう切り取ってもジュブナイルだったわけで、六年待って、いや別に待ってはいなかったのだけれども、六年ぶりの新作ということで期待をした身にとっては正直なところがっかりだった。
これがコンスタントに作品を出している人だったならばまあ別にがっかりはしなかったのだろうけれども、前回、十年ぶりの新作として『鵺姫真話』を書き上げた岩本隆雄の六年ぶりの新作となれば期待しない方がおかしい。
もっとも、同時期にロバート・チャールズ・ウィルスンの『時間封鎖』を併読していたってせいも多分にある。というかそれが全てかも知れないのだが、しかし、何の脈絡もなく光速を越えてしまったり、物理法則でさえ勝手気ままにねじまげてしまう「創理力」などというものが出てきたりと、子供向けとして考えなければ許容するのが難しい突拍子もないものが登場するのはいかがなものか。
うーん、でも普通ならば、その程度のことなど許容出来る自分のはずなのに許容出来なかったのは、やはり期待値が高すぎたせいなんだろうなあ。
ジュブナイルとしては良質です。
コメント