- 著 ナンシー クレス
- 販売元/出版社 早川書房
- 発売日 2008-12
前作は期待していた展開へはほとんど向かおうとしなかったのに対して、本作では期待した展開まっしぐらだった。
というわけで、あきらめずに続きを読んで良かったわけだがしかし相変わらず物語はほとんど進まない。
いや実際にはもの凄く進んだのだけれども、何となく全体的に、確率的にそうなったという印象しかない。
今まで謎の存在だった敵対する異星人の捕獲に成功し、そしてコミュニケーションを図ろうとし、何となく成功してしまう。
<ワールド>に埋められていた謎の物体に関してもとりあえず動かして、そして何となくどういう動きをするのか判ってしまう。まあ原理までは解明されないけれども。
そして挙げ句の果てにはその物体を利用してとりあえず太陽系の安全までも何となく確保してしまう。
こうして書くと確かにもの凄い展開をしているのだが、読んでいる分には何となくそうなったという印象しか残らないのだ。
しかしだからといってつまらないのかといえばそうでもない。前作よりも不思議と面白かったのだ。
というわけで、驚愕の展開を迎えるらしい三作目に期待をしようではないか。
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