- 著 ジョー ホールドマン
- 販売元/出版社 早川書房
- 発売日 2009-02
そんなにジョー・ホールドマンって人気があったのか、それともたまたまタイミングが良かったのかどうなのかわからないけれども、オビにはヘミングウェイ生誕110周年と書かれていて、ちょっと中途半端だよなあと思いながらもウェブを調べたら、関係ないけれどもインディ・ジョーンズ博士も今年で生誕110周年なのを知って驚いた。
しかしまあ、それほどむちゃくちゃ読みたかったわけではないけれども、それでも何かの機会があったら読んでもいいなあと思っていた程度なのでそれほど期待はしなかったけれども、読み終えてみるとうーん、まあそんな感じかな。
そもそもヘミングウェイとSFがどう結びつくのかさっぱり予想もつかなくって、読んでないけれどもダン・シモンズの『諜報指揮官ヘミングウェイ』みたいな物なのかと勝手に想像したりもしたのだが、物語が始まって早々にSFらしい設定が登場して、まあ真面目なんだか不真面目なんだかよくわからない展開になってくる。
確かに、それなりに整合性のある真相ではあるけれども、だからといって納得できるのかといえば、なんだこのオチはと言いたくもなる。『擬態』といい、これといい、終盤まではいいんだけれども結末の付け方が反りが合わない作家だよなあ。
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